元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1391回
玄米菜食こそ元祖「デトックス(解毒)」

スローヘルス延命学の基本は
「1に食事、2に気功・・・薬は最後」といった、
日本人らしい「養生の知恵」にある――、
玄米菜食が見直されている――、という話の続きです。

中庸バランス(これを陰陽調和という)の
栄養バランスに優れた玄米や雑穀こそ、
日本の風土、日本人の心身に
ぴったりのしなやかな食べ物だという発想を
日本人なら見直しましょう。

前に「体も心も冷えは万病のもと!」
「からだを冷やさない」――
延命力アップ、体質改善の秘訣だと書きましたが、
僕たちが推奨している「攻めの7つの養生」のうち、
もっとも大切と考えているのが食事の調和です。
アメリカ人のまねをして、
ファーストフードや肉食脂食甘味食、
そして添加物まみれの過食・偏食におぼれ、
いま多くの人が「体は食べ物が作っている」
といういのちの基本を忘れていないでしょうか?

もう少し、具体的にいいますと、
日本人の風土に合った「玄米菜食」を見直せば、
ガンのみならず、
たいていの体調不良や肥満も改善されるということなのです。

では、なぜ玄米菜食が凄いかといいますと、
その原則が「食べるより出す」――、
つまり、繊維質の多い食物を摂取することで、
とくに腸に溜まる「酸化した毒素」を、
素早く排泄、排毒し、浄血効果を高めるのです。
筆者の体験でもありますが、
玄米菜食を始めれば間違いなく便秘解消、
野太いウンチがもりもり出るようになります。

最近、若い女性の間で、
ダイエットや便秘解消のキーワードとして
デトックス(解毒)という言葉が流行っています。
玄米ご飯はもちろん、
「肉抜き餅キビ入り」のハンバーグなど
雑穀料理がおしゃれにもなってきたようです。
こうした発想の原点は、
とうの昔から日本伝統の玄米菜食法にたくさんあったことなのです。

どうも、多くの医師が、
病気というと抗生物質を飲め、
ガンといえば抗ガン剤を大量に入れろ、
健康維持にはサプリメント、ビタミンを飲めと、
「入れる」ことばかりを教えてくれますが、
この肉食過多、過食暴飲の時代には、「入れるより出す」――、
これがガンの撃退法の逆転の発想、
じつは中年健康法のヒケツでもあるわけです。

ついつい、忘れてしまいがちなことですが、
「からだに毒素を溜め込まない」ことが大切です。
人間の命は「食べ物が作っている」ということを
キモに命じておきましょう。
決して、いのちは「薬で治す」などと、
応急処置だけを頼りにして、
ストレスを溜め込むような不養生や、
過食暴飲の食生活に溺れてはならないことです。


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2006年6月18日(日)

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