元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1395回
帯津良一医師の気功道場

玄米菜食法にしても、気功にしても、
最新医学に立ち遅れた古い養生法などと無視できない、
いや、下手な薬より以上に大事にすべき延命学だ
という話をしてきましたが、
まえに、気功の達人でもある帯津良一医師の
講演を聴いたことがありますので、
「なぜ、気功や食事やこころの持ち方が自然治癒力を高めるか?」
帯津三敬病院での実践の話を紹介しておきましょう。

          *

「心と食事と気功」で自然治癒力を高める基本を作るのです。
中国医学をガン治療に取り入れようと、
病院を作る前の1980年に初めて中国に行きました。
そして気功に出会ったのです。
気功こそ中国医学のエースだと思って帰ってきました。
それで勤めていた駒込病院で、
これをやろうとしたけれどなかなかうまくいきません。
まあ、相手にされないのですね。


そこで中国医学はやめて今まで通り
外科医としてやっていこうと思ったのですけれど、
一度決めたことはなかなか払拭できず、
とうとう決心して、今の病院を作ったのです。ですから、
当時としてはまったく珍しい気功道場つきの病院でした。

最初の気功道場のメニューは、
楊名時先生の太極拳と、
私がやっていた調和道丹田呼吸法、
それと、相手を投げ飛ばす八光流柔術――、の三つでした。
気功にも多くの流儀があるので、
中国で気功の学会があるという情報を得ると
勉強のためによく出かけていったものです。
さらに、中国から郭林新気功,内養功など
15種類ほどとりあげるようにしました。

それを一日に四単位から三単位、曜日によって違いますが、
朝7時半から夜は六時まで行います。
ただし、午前中は検査や点滴がありますので気功はお休みです。
お昼休みからまた始めます。
15種類ほどの気功法の何をやるかというのは、
小学校の時間割のように決まっているのです。
月曜日の1時間目はなに、
火曜日の2時間目は何というように表を作って
キチンと決まっているのです。

指導員は10年間ずっと来てくれている中国人二人、
内養功は日本気功科学研究所の
仲里誠毅さんという人に来てもらっています。
その他は病院の職員が行います。
20年もやっていると職員も
立派なプロですから安心してまかせられます。

もちろん、何をやるか、どの気功が向いているか、
という問題が当然起こってきますが、
私は気功法に優劣なしという考えなのです。
気功法に優劣はないのだから、
自分で好きなものをやってくれといっております。
気功にしても漢方薬にしても、すごい特効薬で、
これで全部がひっくり返るような効果があるわけはありません。
一歩一歩前進してゆく方法なのです。
それを患者さんは知っていますから、あせらないのです。
毎日、こつこつやっている。
そして明日は今日よりも上向きになっている
ということを狙ってやっているのです。


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2006年6月22日(木)

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