元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1394回
盛況だった「ガン市民講座」

6月16日〜18日、
東京お台場のホテル・グランパシフィック・メリディアンで、
日本で始めての「AISET2006
アンチエイジング国際シンポジウム&エキスポ東京」が開かれ、
盛況のうちに終了しました。

そして、このイベントの分科会・市民講座の一つとして、
6月17日の午後、スローヘルス研究会のメンバーによるセミナー、
「ガン患者とアンチエイジング〜ゆったり長生き! 
スローヘルス(創延命)患者学のすすめ」が
ROOM・Dで開かれました。

この長寿災難時代に、悔いなき人生を送るにはどうしたらよいか?
ずばり「ガンの延命療法」というテーマでしたから、
老若男女を問わず、
最も今日的なセミナーとして注目されたようでした。
全国各地から、ガン患者の皆さんのみならず、家族の皆さん、
若い方々にも、たくさん参加していただきました。

総合司会は、僕が担当し、
基調講演にはガン専門相談所=
キャンサーフリートピアの代表医師・三好立先生と、
翻訳家で元東大講師の藤野邦夫さん。
さらに、第2部では、スローヘルス研究会のメンバーの
生還患者を代表して、黒川宣之さん(前「週刊金曜日」発行人)、
乳ガンを公表した女優の宮崎ますみさん、
延命14年の小澤恵子さんに加わっていただき、
体験的パネルディスカッションが行われ、
会場からも「延命療法」の受け方について、
活発な質問が寄せられました。

ガン医学セミナーというと大抵が、
医師、病院、製薬会社サイドが中心となり、
手術、抗ガン剤、放射線といった
通常医療に限ってガン治療法が開陳されるわけですが、
この市民講座は、1年、3年、5年、10年、15年と
さまざまな療法を駆使して、延命してきたキャンサーサバイバー
【ガン生還者】によるセミナーですから、
医学の専門領域や洋の東西にとらわれることなく、
普段は軽視されがちな免疫療法や
食事療法、漢方療法などの代替医療、
そして、それらを統合する人間全体のいのちの繋がりを考える
「ホリスティック医療」の世界的な動きについても
基調報告がなされ、
さらに患者の視点から
「これからの治療」のあり方について検討されました。
「ガン治療とは、叩きのめすのではなく、
引き分けでいいじゃないか?」
「己のいのちは己で掴もう」
「希望のときめきこそ良薬、あきらめは毒薬に変わる」・・・
出演者がこもごも語る、スローヘルスのメッセージに会場から
共感の声があがっておりました。

また、よくある涙と感動の闘病体験報告会ではなく、
出演者と参加者、患者のベテランとビギナーが
生身で情報を分かち合う市民講座となりましたから、
ときに笑いが会場に爆発する、
まさに希望のエネルギーが高まる雰囲気で終了。
いわゆる、抗老、美容、回春といった
「アンチエイジング(抗老化、抗加齢)」の分野に止まらず、
「スローエイジング(延老化)、
さらに「スローヘルス(創延命)」として、
長寿災難時代の最新医療情報と患者学的提案が発信される、
画期的なイベントとなったわけです。

この詳細については、スローヘルス研究会の季刊誌
「いのちの手帖」
第2号(9月1日発売、大増ページ特大号)にて、
30頁にわたって報告する予定ですので、
楽しみにお待ち下さい。


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2006年6月21日(水)

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