元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1447回
バランスのとれた食材選び

僕と、岩手の食生活アドバイザーの
鈴木美感子さん(ペンネーム 鈴木博子)の
共著「ガンは食べて治す」(ぴいぷる社)
という本から紹介する、
「Q&A問答集=
毎日楽しみながら出来る
「食養生法」のABC」抜粋紹介の続きです。

 *

Q&A(4)食材の選び方、陰陽バランスの基準は?

【質問】 食材の選び方、バランスはどういった基準、
つまり「食のモノサシ」で決めていけばよいのでしょう。
マクロビオティックでは盛んに
「陰陽のバランス」が大切だと教わりましたが・・・。
【答え】人間は雑食性の動物だということを
思い起こしておきましょう。
調理法も生や熱を加えるなどさまざまです。
そのバランスは(3)で説明したように、
5対2対1(「穀物」対「野菜」対「たんぱく質」)
となるのが理想です。

では、どう食べればよいのか。
4つの原則があります。
ひとつ目は「一物全体食」。
アクを抜いたり皮をむいたりせず、
葉から根まで食べるという丸ごと食です。
穀物は精白せず玄米や全粒粉がいいのです。
ふたつ目は「身土不二」(しんどふじ)。
その土地で収穫される季節のものを食べることです。
3つ目は自然のもの。添加物など人口の薬品は使いません。
調味料は古式天然醸造のものを使います。

そして最後に、マクロビオティックの大きな特徴でもある
「陰と陽の調和」です。
陰と陽は男と女、夏と冬、
左右、上下のように相反するもので、
コレを食材に当てはめてみると、
陰性は夏に育つもの(きゅうり、トマト)、
空に向かって伸びるもの(とうもろこし、葉物)などで、
陽性は冬に育つもの(かぼちゃ、小かぶ)
下に向かって伸びるもの(大根、ごぼう)などとなります。

また納豆にねぎ、焼き魚に大根おろしを
添えるなどということは、
陰陽のバランスがとれるように
工夫された日本の伝統の食べ方であり、
むかしの人の知恵です。
引用のバランスが崩れていると、
たとえ一物全体食で身土不二、
自然のものを食べていても体調を崩したりします。

また、陰陽は年齢、季節、住む場所、
個々人の体質に左右されますが、
それに合わせて陰陽のバランスを考えることで、
風邪や病気も改善されます。
マクロビオティックと聞くと、「玄米菜食」とか
「自然食」というイメージをもたれると思います。
でも、決定的に違うところがあります。
それが「陰と陽の考え方です。
とても置くが深くて、
これを考え始めると頭がこんがらがってきますが、
とても大切なことです。

 *

どうでしょうか?
共著「ガンは食べて治す」は5年も前に出た本ですが、
いま女性の間で話題になっている
デトックス(毒だし)体内浄化法の元になっている、
マクロビオティック玄米菜食法の食理論を、
とてもやさしく解説している本なのです。


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2006年8月13日(日)

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