元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1471回
ガンと上手に付き合おう

いま発売中の「いのちの手帖」第2号(定価800円税込)では、
多くのキャンサー・サバイバー(ガン生還患者)の方たちから
「いのちを掴む」ために綴った渾身のメッセージを
【特集1 元気を貰った あの一言】
【特集2 いま家族でときめいて】
【闘病記 ガンはあきらめない】
といった読みやすい、エッセイ大特集の形式でお届けしています。
スローヘルス=ゆったり健康法で自らの人生設計を創った、
患者と家族のみなさんの随筆、手記が満載されています。
以下のように、この長寿災難時代を乗り切る
希望と勇気と得る糧となる知恵が、
ひとつひとつの原稿に詰まっています。

        *

●特集1 元気を貰った、あの一言

乳ガン告白・・・そして、姉から学んだ“生きる”輝き
宮崎ますみ
攻めの養生訓―「明日、死ぬと分かってもするのが養生である」
堀切博昭
オモリを捨てる――、自分らしく輝くためのコツ
洞沢鯉江 
読んで笑ってスローヘルス・・・目からウロコの「読むクスリ」
A・キャラビ 
希望こそ良薬! あきらめは毒薬! ガン基本法に思う
関根 進 
●特集2 いま家族でときめいて
食道ガンで昇天した母・・・、でも「いのちは繋がっているのです」
佐々木 舞
もっとプリンを! お茶目な母、91歳の大往生
深見利満
「這い這いの子にいのちを教えられ」孫娘“虎視眈々ちゃん”の記 
野口晴男
ベーチェット病を乗り越えて・・・、病気が教えてくれたもの
浦部真弓
夫・土屋繁裕の一周忌、パパのすべてを守り続けます
土屋広見
●闘病記 ガンと上手に付き合おう
子宮ガン、乳ガン・・・、2度のガンを漢方で克服して
イディス・シー
運命を変えた白血病(2) 再発宣告、そして温かい支え
花井陽光
なぜ私が食道ガンなの? でも、切らずにクリアできました
佐野淑子
直前で逃れた運のよさ 「美食、ポリープ、内視鏡」
高麗丕文
こんどは左の乳ガン、ほんとうにガンさんには教えられました
平野日出子

           *

前回は、乳ガンを告白した宮崎ますみさんのエッセイの一部を
紹介しましたが、この数年、僕と文通している乳ガンの患者さん、
四国・松山のユースホステル経営者の平野日出子さんの
闘病エッセイも、多くの患者の方々に
心の安らぎをもたらすものでしょう。
こちらも一部を紹介させていただきます。

「《こんどは左の乳ガン・・・、ほんとうに
ガンさんには教えられました  平野日出子》
愛媛松山より近況報告を申し上げます。
右の乳ガンの手術後、玄米菜食などを励行し、
元気に過ごしておりました。
ユースホステルを経営するかたわら、
地域で料理を教えたり、民生委員の手伝いで飛び回ったり、
またダンスや水彩、
カラオケと趣味もずいぶん愉しんでまいりました。
ところが、それから7年、
こんどは左が乳ガンになってしまいました。
私の毎日は玄米ご飯か麦入りのご飯、
それに家で作る野菜その他、何一つをとって見ても
ガンなどになるはずがないと思っていたのですが、
それなのに左の乳房にガンが出来たのです。
よっぽどガンさんは私を好きなのでしょうか?(略)

私は本来、ノー天気なのか、楽天家なのか、
あまり物事にくよくよしないタチなのが本当に助かります。
今は左手が少し上げにくいくらいですが、
イキイキ体操という高齢者向けの体操のお陰で前よりも、
ずっと元気にユースの仕事もやっております。
これもひとえに玄米のご飯、
そして無農薬の野菜を作ってくれている娘のお陰で、
心から感謝しています。
私はガンさんのお陰で、いろいろの方と知り合いになり、
また、たくさんの教えをいただきましたこと、
ガンさんに感謝感謝の毎日なのです」

平野さんは、あしかけ10年近くガンと折り合ってきたわけですが、
とても心の豊かな方で、僕自身、いつも、
この人生の先輩にいろいろ教えていただいているわけです。


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2006年9月6日(水)

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