元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1486回
「いのちの手帖」プレゼント、本日締め切り

前回、秋のスローヘルス研究会のお知らせと、
当日の講師、キャンサー・フリートピアの代表医師・三好立先生の
「ゆったり延命法=スローエイジング」について紹介しました。
秋の研究会での講演内容は
「ガン治療とセカンドオピニオン
  〜“良い時間を一番長く”のために〜」ですが、
三好医師のガン治療の考え方について、
さらに詳しく知りたい人は、
いま発売中の「いのちの手帖」第2号の
「大特集・市民講座=ガン患者とアンチエイジング」に
基調講演として掲載されていますので、
こちらを読んでみてください。
心身にやさしいスローエイジング(延老化)療法の中から、
とくに、抗ガン剤治療の新しい考え方である
「休眠療法」について分かり易く解説されています。

           *

●医療、治療におけるスローエイジングとは?
もっとも望まれる快適な人生は
「よい時間を一番長く過ごしたい」これに尽きるでしょう。
ガンに対する全ての治療も
「良い時間を一番長く」に繋がっているはずです。(略)

抗ガン剤とは何か? 抗ガン剤誕生の歴史をたどってみましょう。
始まりは、19世紀後半、
ドイツの科学者が開発したマスタードガス(毒ガス)です。
1943年、ドイツ軍のマスタードガスを積んだ船が
米軍の攻撃によって沈没。
このとき、乗員に重度の白血球減少が見られたのです。
この白血球減少にヒントを得た研究者が、
マスタードガスは白血球増加の見られるリンパ腫などの血液ガンに
「こりゃうまく使えば『薬』になるぞ」と思いつき、
マスタードガスの誘導体であるナイトロジェンマスタードが
抗ガン剤として歴史上、
初めて悪性リンパ腫の治療に使われました。

このように抗ガン剤の起源は「毒ガス」です。
そして、このナイトロジェンマスタードを皮切りに
特に第二次大戦後から、抗ガン剤の開発が飛躍的に進みました。
しかしながら、抗ガン剤の持つ基本的な性質、
つまり元々は毒であるということは継承したままでした。
この毒としての元々の性質が副作用の原因であるわけです。
抗ガン剤に限らず、
すべての薬は「薬」と「毒」の二面性を持ち得ますが,
要は「利益をもたらす量の毒は薬となる」というわけです。
但し、抗ガン剤の場合、
(1)一般的な薬よりもその安全域が狭い
(2)抗ガン剤に対する反応に個人差が多い、
といった理由から、
風邪薬や抗生剤などの他の薬剤投与よりも使用にあたり、
より繊細な注意が必要とされます。(略)

一般的な抗ガン剤治療は、
人体の許容量に近い量、つまり薬として使える
ギリギリの量を投与してガンを壊滅させようという
考え方のもとに行われています。
そこには,「ガンの縮小なくして延命なし」という
スローガンが基本にあります.
抗ガン剤の使い方を例えてみれば、
コップ酒の一気飲みみたいな治療になります.
ガンの治療効果を
(1)勝った (2)負けた (3)引き分け
と分けると、ガンの縮小こそ「勝ち」だという考え方です。
しかしながら、
「勝った、だけど身はボロボロになっちゃった」では
「良い時間を一番長く」につながりません。

ですから、ガン治療においては、ダメージの少ない、
延命ということを考えれば
『勝たなくてもいい、引き分けでもいいじゃないか』という
考え方も大切なのです(以下略)

       *

どうでしょうか? 
三好先生の話はとても分かりやすいと思いませんか?
いま発売中の「いのちの手帖」第2号には、
患者と家族のスローヘルスな闘病記はもちろん、
こうした難しい治療の話が、
ゆったり、気軽に読めるように構成されております。
また、別掲のように
「いのちの手帖」第2号のプレゼントも企画しています。
本日(21日)が締め切りですので、
関心のある方は、急いで応募してみてください。


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2006年9月21日(木)

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