元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1502回
秋の玄米菜食のすすめ

マツタケ、栗、梨、ぶどう、などなど、
秋の味覚が楽しい季節となりました。もちろん、お酒も。
しかし、いくら美味しいからといって、
鯨飲馬食だけは慎みましょう。

心地よいスローヘルス食の基本は、
「過ぎたるは及ばざるが如し」で、
バランスのよい食事で、英気を養うことです。
とくにガンのような病気の場合は、
手術がすむと、栄養はどんどんつけなさい、
食べられるなら肉でもウナギでも食べてください・・・などと
日本人の体質にあった栄養学など勉強していない医者が
いい加減なことをいいますから、注意してください。
僕なども「手術を終えたら何でも食べられますよ、
3週間でゴルフも出来ます」と甘言を弄して
外科医が過酷な食道ガンの手術を強要してきましたから、
いまから思えば、
トンでもない話がガン病棟の中では横行しているわけです。

ともあれ、術後や抗ガン剤の服用中は、免疫力が
ガタガタに落ちますから、バランスのよい食事が大切なのです。
それも、肉食、脂食の過食は、
腸に毒素をため、血液を酸性化(サビ)させさせますから、
まさにガンも元気付ける温床となるわけです。

というわけで、ガンを暴れさせないで、
じっくりゆったり、延命していくには、
最低1ヶ月でも、2ヶ月でもいいですから、
玄米菜食を取り入れましょう。
繊維質の多い穀類や根菜類を中心に献立を作れば、
間違いなく「野太いウンチ」が出ます。
つまり、腸の毒素を排泄しやすくなり、血液も浄化させますから、
自然とガンの嫌う体質に、じょじょにですが
変化していくことになります。
玄米菜食こそいま流行のデットクス《毒だし》療法の極意です。

いまの西洋医学の常識では、
ガンは叩けば治る・・・という機械修理のような治療を続けますが、
大量の抗ガン剤でガンを叩くということは、
同時に正常細胞の機能も叩きのめしてしまいます。
恐ろしいことですが
「ガン治療の長期継続で死を早める」
というケースが多発するわけです。

強い化学劇薬で体の機能がボロボロに壊れると、
治療の手を失った大学病院では、
必ず「余命3ヶ月です」とか
「緩和治療を覚悟しましょう」などと
無責任なことをいいます。

このコラムでは、なんども書いていますが、
ガンはただのオデキではありませんから、
くれぐれも「ガンと共生する」「引き分けで行く」・・・
こんなゆったりした発想法で望みましょう。

ガンは、あきらめないことが大切ですが、
ただ「幻の特効薬」を求めて、さらにあわててはいけません。
この世の中に「一発完治の抗ガン剤」など存在していません。
ガンと長く付き合っている患者なら、
だんだん、こうしたことが分かってくるわけですが、
ともあれ、急場、痛みをとったりする処方は必要ですが、
毎日毎日、心身を温かい環境において、食養生を守れば、
それこそ、1年、3年、5年でも、ゆったり延命している患者が
ふえてきているのです。

というわけで、いま発売中の「いのちの手帖」第2号の、
島村トータル・ケア・クリニック穀物菜館館長の
野口 節子さんによる連載「体にやさしい料理教室」には、
秋の美味しそうな玄米菜食メニューが載っています。
興味のある人は参考にしてみてください。
タイトルは
「秋からは、自然の恵み いっぱいの楽しい食事を」です。
レシピのさわりは、明日、お伝えします。


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2006年10月7日(土)

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