元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1520回
漢方のガン抑制メカニズム

10月14日(土)、帯津良一博士と王振国医師の新刊共著
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
(K&Bパブリッシャーズ刊)の
発刊を記念して開かれた国際医学セミナー
「新しいガン治療――本当に患者が納得できるガン治療とは何か」
(国際癌病康復協会主催、漢方健康ネットワーク協賛)
の話の続きです。

とくに帯津良一医師が、最近、とみに研究や治療に力をいれている
西洋の漢方薬といわれる「ホメオパシー療法」の実績報告は
とても興味津々のテーマでした。
また、王振国医師の「天仙液」に関する臨床実験や
抗がん剤・放射線との併用報告などが、
台湾の国家衛生研究院行政所所長 
ョ基銘(らい きめい)医師から公表され、
同じ台湾から来日された脳神経外科医の
許達夫(きょ だふ)医師からは、
自らの大腸ガン闘病4年間から編み出した、
「ガン自然医学療法」の秘訣が開陳されました。

さらに、日本から参加された
キャンサーフリートピアの三好立医師からは、
「ガン難民にならないための患者の心得」が
わかりやすく解説されましたので、
4時間があっという間に終わったように感じるほどでしたから、、
多くの患者のみなさんには充実した講演会だったと思います。

さて、講演の一番手は、台湾から来日された
台湾の国家衛生研究院行政所所長 
ョ基銘(らい きめい)医師による
「抗ガン漢方によるガン抑制メカニズム」というテーマです。

ちなみに、ョ基銘(らい きめい)医師の略歴は以下の通りです。
台湾行政院(内閣) 国家衛生研究院行政所所長 腫瘍内科専門医
1952年6月台湾台中県生まれ。
1978年、台湾大学医学院卒業、長庚医院放射線腫瘍科医長、
アメリカ国家衛生研究院ガン研究所研究員、
台湾国家衛生研究院癌病研究組副研究員、
癌病臨床共同研究組織主任、台湾大学医学院癌病病棟医長、
台湾癌病基金会CEOを経て、
2004年から台湾国家衛生研究員行政所所長に就任。 

王振国医師の開発した「天仙液」の
ヒトとラットのガン細胞に対する「増殖阻害」と
「アポトーシス誘導作用」(*ガン細胞の自殺死)
の実験結果の報告、
さらに、世界的にいま注目されている
「ガン統合治療」における漢方の役割を、
膨大なデータをスライドで見せて分析する内容です。
中国医学、漢方療法といえども、これからは、
エビデンス、つまり科学的立証性を高める必要があるというのが、
この頼医師、また王振国医師らの主張ですから、
ちょっと、専門的で一般の人にはわかり難いデータもありましたが、
参加された方も、その主旨を理解して
辛抱強く聞いているのが印象的でした。

医学的、専門的な部分は若干、割愛して、
ョ基銘(らい きめい)医師による
「抗ガン漢方によるガン抑制メカニズム」という講演内容を
抜粋紹介しましょう。

            *  

まず、王振国医師が開発された漢方複合薬「天仙液」は
ガン細胞のアポトーシスを促進し、分裂を抑制する作用が、
私どもの実験で立証されましたので、
いま注目のガン「分子標的治療法」の中でも
有力視しているわけです。
ちなみに、この漢方複合薬「天仙液」の
作用に関する実験は、
2006年1月から9月まで、台湾の国家衛生研究院で行われたもので、
以下、4つの研究成果を報告します。
実験(1)「急性白血病細胞の増殖抑制作用」
実験(2)「乳ガン細胞の増殖抑制作用」
実験(3)「ラットによる脳腫瘍細胞の増殖抑制作用」
実験(4)「初期段階の肺ガン細胞に対する増殖抑制作用」


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2006年10月25日(水)

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