元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1565回
「ホリスティック医学って何じゃい?」

前回まで、そろそろ目先の商売だけにとらわれるのではなく、
日本の医師も病院も、もう少し真摯に、治しと癒しの統合、
西洋医学と東洋医学の統合を見直し、体だけでなく、
心も魂も見る人間丸ごとの医学=ホリスティック医学について
緊急に勉強すべきではないか?
と申し上げてきました。

ちょっと、洋の東西を問わず、
中国の気、インドのヴァータ、チベットのルン、
はたまた、ヘブライのルーアッハまで、
太古の歴史にまでさかのぼって、
学際的に、ホリスティックな医学、
いや、本来の「いのち学」の源流をたどってみました。
話が、あまり抽象的な問題にのめりこんでいったのでは、
日々、ガンという「いのちの難題」と付き合っている、
僕たち患者には、関係の薄い話となりますから、
話を現実に戻しましょう。

いくら「体」「心」「魂」のつながりから診断してくれる医師が
よいと分かっても、日本全国28万人の医者の中で、
具体的に、こうした治療を手掛けている医師は、
1000分の一にも満たないでしょう。
もちろん、大学病院の主治医が、この世界に、
「ホリスティック医学」がある
などということも教えてくれません。
いや、目に見えない「心や魂」も併せて診るなどと言う医学は、
それこそ「中世の魔術」ぐらいにしか考えていないのが、
医師と病院の「常識」でしょう。

もちろん、このコラムを読んでいる読者なら、
帯津良一医師や、川島朗医師のように孤軍奮闘しながら
勉強を続けている医師や病院が分かるわけですが、
おそらく90%以上の日本人が
「ホリスティック医学って何じゃい?」
と思っているのが現実です。
いわゆる大学病院や専門病院で、
自らがガンと宣告され、やがて、
「末期ガンです」「余命3ヶ月です」と宣告されてから、やっと、
「どうも、手術や化学劇薬だけでは、ガンは再発するらしい」
「いや、副作用や後遺症といった、
 治療ダメージで死を早めるらしい」
「どうも、もっとほかの治療法があるらしい」とあわてて、
ホリスティック医療や、
漢方や免疫療法といった代替医療にも気がつく
というのが、患者と家族の現実なのです。

タイミングよく心ある医師を探し出し、
うまく間に合って、なんとか、
ガンの進行を食い止められれば、その人は幸運ですが、
大抵は、その手立てもなく、
かかりつけの大病院で
より強い副作用の化学劇薬や治験薬を投入されて、
最後は生命中枢臓器の不全を併発して死を早めていく・・・
これが現実だと、僕は思っています。

というわけで、
新刊拙著「ガン延命学新書」の巻末には、
イザというときに役立つ
「保存版/いのちの手帖」=(1)いのちの情報手帖
(2)いのちの患者手帖
(3)いのちの家計簿=をつけました。

とくに(1)「いのちの情報手帖」には、
●ホリスティック医療や代替療法の主な推進団体のホームページ
●ホリスティック医療の病院&医師のホームページ
といった紹介記事は、もちろん、
●症例や治療のガン基本情報を知るホームページ
●病院を知る、病院を選ぶためのホームページ
といった、医師と病院選びの基本情報が分かる、
インターネットのガン医療情報サイトを
特選しましたので、ぜひ、参考にしてもらいたいと思います。
では、「いのちの手帖」をどう活用すれば、
イザというときにあわてなくてすむか?
続きは、明日書きましょう。


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2006年12月9日(土)

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