元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1575回
故・土屋繁裕先生のテレビ特番

前に、10月4日に開かれた秋のスローヘルス研究会で、
49歳という若さで惜しくも亡くなられた
土屋繁裕医師を偲ぶ1周忌のセレモニーも
行われたというニュースを、このコラムでお知らせしました。
(第1517回 故・土屋繁裕医師を偲んで)

土屋先生は、ご存知の方も多いと思いますが、
癌研病院をやめて、患者本位の治療を目指して、
日本で始めてのガン専門相談所=
キャンサーフリートピアを創設した、
天才肌の外科医です。
ちっとも偉ぶらず、茶髪とポロシャツのスタイルで、
気さくに診断してくれる人情派でもありましたから、
多くの患者さん、家族のみなさんから
慕われたことはいうまでもありません。
また、患者いじめ撲滅を「ドクハラ」という新語を発案して、
テレビや新聞で訴えたことは有名です。

秋のスローヘルス研究会には、
故郷の福島郡山から、奥さんの土屋広見さんも出席され、
土屋先生の遺志を受け継いで、
ガン専門相談所=キャンサーフリートピアの
事業を広めていくという
決意が新たに披瀝されたわけです。
そのときの模様は、日本テレビが取材に入り、
テレビ追悼特番の一部として収録していったのですが、
やっと、製作が完了したようで、
先日、キャンサーフリートピアの秘書・岡田さんから
つぎのようなメールが届きましたので、
みなさんにもお知らせします。

《平素はお世話になっています
秋のスローヘルスも取材させていただきましたが
この度、土屋繁裕先生のドキュメントができあがり
12月24日深夜に放送予定となりました
下記にご案内いたしますので再会していただければ幸いです。
●放映日時 :12月24日(日)深夜1時50分〜の予定
● チャンネル:日本テレビ系にて
●(仮題)「ドクハラ・茶髪のサンタの贈り物」》

この特番は「NNNドキュメント06」という
報道ドキュメンタリー番組で、
日本テレビ系列の全国30社で放映されるようですから、
ぜひ、クリスマスの深夜ですが、
生前のテレビ出演の映像も収録されているはずですから、
あの懐かしい土屋先生の笑顔に再会しましょう。

ちなみに番組案内を見ると、
「ドクハラ・茶髪のサンタの贈り物(仮)」の概要は以下です。
「医師の態度や言葉が患者や
その家族を傷つけるドクターハラスメント。
その言葉や実態を初めて紹介、提唱した医師がいる。
土屋繁裕氏。テレビ出演や執筆を通して、
医療界に疑問を投げ続けた茶髪の医師だ。
元はガンを専門とする外科医だが、
単に切るだけではなく患者をトータル的にケアしたいと、
勤務していた癌研を辞め、都内にセカンドオピニオン施設
「キャンサーフリートピア」を開設した。
ところが去年9月、くも膜下出血で倒れ、亡くなった。
彼が搬送された病院。
そこでなされた治療は
まさに本人と家族に対するドクハラだった…。」

土屋先生は「くも膜下出血」で倒れてから、
35日間、無言の中で闘って、逝かれたわけです。
その無念の想いは、奥さんの土屋広見さんが、
「いのちの手帖」第2号に
追悼エッセイで代弁されておられますが、
おそらく、このテレビ特番を通じて、
「これが僕たちの願っている“本当のガン治療”なのですよ」と、
在りし日の土屋先生が懐かしい笑顔で
語りかけてくれることでしょう。


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2006年12月19日(火)

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