元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1618回
トキメキは「エンパシー(共感)」から

「スローヘルス研究会」の新年会で行われた、
帯津良一博士の年頭特別講演の
演題=いのちの時代!心のトキメキ!=
の話の続きです。

83歳“伊那谷の老子”こと加島祥三さんの
「トキメキとは女性に恋をすることだ」という話、
詩人ゲーテもホメオパシーの祖・ハーネマンも
80歳を超えて、恋愛したり結婚したという、
痛快なエピソードもふんだんに取り入れた、
「人生の旅情を大切にしよう」という、
帯津先生のじつにユーモアに溢れた年頭講話の続きです。

 *

というわけで、この1年、
「人生の旅情」「医療の旅情」を話していきます。
旅情とは、しみじみとした旅の想いですが、
講演旅行で全国を歩きますが、
まさに旅情の中を愉しんでいますが、
私の旅情は、たいしたことではないんです。
合間に、新幹線と空港のレストランで
一杯飲むことなんです(笑い)。
それにしても、キャサリーン・ヘップバーンの
映画の「旅情」はいいですね。

さて、昨年、12月に名古屋で
「JACT」の代替医療の学会がありまして、
最後に「旅情」の話をしました。
医療は「旅情」である、
相手の「人生の旅情」を敬っていかなければいけない、
相手をそれぞれの「旅情」を持った人と
考えなければいけない・・・とお話しました。

こちらも旅情を持ち、
患者も個性的な旅情を持つ・・・、
人生の旅情を分かち合うことが大切だと思ったわけです。
相手を壊れた機械などと考えず、
個性的な旅情を大切に考えよう、
養生も同じで、それぞれも旅情を溢れさせて
周りの人たちと共有していこうと申し上げました。

というわけですが、2、3日前に、
スコットランドから
ホメオパシーの大物で
グラスゴーホスピタル院長の、
デビット・レイリーさんが講演にきまして、
「自然治癒力を引き出す
ホリスティック・コミュニケーションのコツ」という
演題で話をしました。

医者と患者の「自然治癒力を引き出す
ホリスティック・コミュニケーションのコツ」は、
シンパシー(同情)ではなく
エンパシー(共感)だというのです。
他人の感覚を、自分のことのように
感じることが共感ですが、
それも「オン ザ ジャーニーズ」というのです。
共感して一体となって、
一緒に「人生の旅」をすることが、
自然治癒力を高めるコツだ・・・というわけです。
うん、これこそ、私の考える
「旅情の医療」と同じだ思い、
あなたの考え方に賛成だといいました。

というわけで、これから1年
「人生の旅情」「医療の旅情」について
お話をしていきたいと考えています。
ことしも、みなさん、トキメイて
「人生の旅情」をエンパシーしていきましょう。(拍手)


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2007年1月31日(水)

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