元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1626回
日本人らしい「食育」について(2)

欧米もモノマネではない、
日本人本来の「食育」基準を作るべきだと、
提唱する、NPO法人・日本食用塩研究会代表理事で、
「海の精」株式会社の代表取締役・村上譲顕さんによる
「体と心と環境に優しい自然食育のすすめ」
という論文の抜粋紹介の続きです。
この詳しい内容は
季刊誌「しおのみち」(2月20日発売)
と同時発行の『いきいき定番商品カタログ2007年版』に、
掲載されます。
※1

「食育」は、明治31年(1898年)、
石塚左玄が『通俗食物養生法』の中で
「今日、学童を持つ人は、
体育も智育も才育もすべて食育にあると認識すべき」
と言ったのが最初です。
左玄は、明治の文明開化の時代に、
西洋の医学や栄養学を学んだのですが、
日本人には合わないのではないかと疑問を持ち、
日本の伝統的な食物養生法を化学的に解明した人です。
この食養法こそ、桜沢如一とその弟子たちによって
世界に広められ、逆輸入されて
今や日本でも有名になった「マクロビオティック」なのです。

●食育推進運動の問題点

内閣府の主導でつくられた食育基本法は、
とっても画期的で素晴らしいものです。
ところが、残念なことに、
食育推進運動の規準となるべき「食生活指針」は、
厚生労働省と農林水産省と文部科学省が共同で策定した、
旧態依然としたものであるところに、
ここに大きな問題があります。
というのは、この指針こそ、
食育の祖ともいうべき石塚左玄が問題視した、
日本人には合わない西洋的な
栄養学にもとづいたものだからです。
近年、日本の伝統的な食事が世界的に注目を浴び、
栄養学の本家である欧米でさえ、
従来の考え方を改めようとしています。
それなのに、食養学の本家である日本で、
なぜ、今だに西洋の栄養学を
指針としなければならないのでしょうか?

●食養学的食生活指針の提唱

そこで、これまで食養学にもとづく
「体と心と環境に優しい食術」を提唱してきた
NPO法人日本食用塩研究会は、
新たに「日本における食養学的な食生活指針」を策定し、
これを規準とした、もう一つの食育推進運動として
「自然食育」を提唱することにしました。
この自然食育によってこそ、
食育基本法の理想は達せられるのです。(略)

●自然食育の基本的な考え方

厚生労働省等の食事バランスガイドでは、
次のように食事を7つに分けて摂取比率を定めています。

・主食(ごはん・パン・麺):5〜7、
・副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料理):5〜6、
・主菜(肉・魚・卵・大豆料理):3〜5、
・牛乳・乳製品:2、
・果物:2、
・水・お茶:十分に、
・菓子・嗜好飲料:少なめに。

では、この食事バランスガイドの問題点を指摘し、
日本食用塩研究会が提唱する自然食育では、
それをどう改めているかを説明しましょう。



として、村上さんは、より日本人らしく、
主食は穀物を基本食料と考え、
主菜は動物性を中心発想を改めようと提案しています。
※2

※1 http://www.uminosei.com
※2 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/eiyou-syokuji9.pdf


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2007年2月8日(木)

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