元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1627回
日本人らしい「食育」について(3)

欧米もモノマネではない、
日本人本来の「食育」基準を作るべきだと、
提唱する、NPO法人・日本食用塩研究会代表理事で、
「海の精」株式会社の代表取締役・村上譲顕さんによる
「体と心と環境に優しい自然食育のすすめ」
という論文の抜粋紹介の続きです。
この中で、厚生労働省などの食事バランスガイドに
以下のように待ったをかけているのが注目です。

「主食は平均55%に改める。
穀物は単なるカロリー源ではなく、体をつくる基本食糧と見る。
そのため、なるべく精白しないようにする」
「主菜と副菜の名付けを逆にする。
主菜は植物性食品、副菜は動物性食品とし、
大豆料理は主菜に含める。
その上で、主菜は平均35%、副菜は平均10%とする」
「なぜ、農耕民族が牧畜民族のように、
牛乳や乳製品を常食しなければならないのか? 
副菜の一部に含める。
カルシウムなら植物性食品からも十分に取れる」
「なぜ果物を常食しなければならないのか?
主菜の一部に含める。ビタミンは、野菜からも十分に取れる」
「なぜ塩がどこにも出てないのか? 
食材として
調味料(塩・醤油・味噌・酢・油・香辛料など)を加える。
塩と水は、体の芯となるものであり、いわば鉱物性食品である」
そして、「自然食育」の立場から
独自の「日本における1日の食事バランスガイド」を
別表のように提案しています。

「食事バランスをコマに例えて表現していますが、
コマが勢いよく安定して回るには、
何といっても芯である塩と水がしっかりしていなければなりません。
次に、上部の主食を多くして回転力を高めなければなりません。
下部の副食(主菜と副菜)は、
むしろ少ない方がコマは安定するのです。
特に副菜(動物性食品)は、
主食の質がしっかりしていればなくても構わないのです。
意外と落とし穴になるのは、
菓子・酒・茶・清涼飲料などの嗜好品をとりすぎることです。
コマを回すヒモが砂糖やアルコールや
カフェインでふやけていては、
本体がどんなに大丈夫でもコマは回らないのです」

「国を挙げて、この自然食育の食養学的食生活指針を実行すれば、
メタボリック・シンドロームなどは解決し、
生活習慣病や体調不良は激減します。
医療費や介護費は大幅に削減され、国の財政は回復します。
悲惨なイジメや奇妙な殺人事件も起こらなくなり、
明るく元気な日本が実現します」

村上さんの「自然食育」のすすめをみなさんはどう考えますか?
僕の勝手な感想ですが、最近の知事選挙ではありませんが、
これ以上、欧米モノマネや市民感覚無視の政策を続けていけば、
役人不信、政治家不信、与野党不信は
ますます強まっていくばかりです。
日本人らしい、本来のしなやかな発想に立ち返ろう!
これが、国、いや、日本人ひとりひとりの
いのちを考えた政策ではないでしょうか?

主 食
6〜7 〔43〜64%〕≒ 55
米、麦、粟、黍、稗などの穀物
主 菜
4〜5 〔29〜45%〕≒ 35
野菜、海藻、芋、豆、果実などの植物性食品
副 菜
0〜3 〔 0〜23%〕≒ 10
魚、貝、肉、卵、乳などの動物性食品
調味料
必要量
塩、醤油、味噌、酢、油、みりん、香辛料など
飲 料
控えめに
水、茶など(嗜好飲料を除く)
嗜好品

できるだけ少なめに
菓子、酒、緑茶、紅茶、コーヒー、清涼飲料など


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2007年2月9日(金)

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