元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1661回
料理人は健康カウンセラー

いま発売中の月刊「マクロビオティック」3月号※1
の巻頭対談に素晴らしいゲストが登場しています。
ハリウッドセレブの
スーパースター・マドンナの専属シェフ・西邨まゆみさん。
西邨さんはマクロビオティック(Macro Biotic)玄米菜食法で
マドンナ一家の食卓を預かっている女性です。

2001年、マドンナが
アレルギー体質の長男ロッコ君(当時9か月)の
離乳食のシェフを探していたところに応募して選ばれたのですが、
まゆみさんの料理とケアで症状が改善。
その後、マドンナの世界ツアーに帯同し、
マドンナの絶大な信頼を得ているというわけです。

マクロビオティックというと、
最近は、美容と健康に気遣う
若い女性を中心に、
素晴らしい食事法だと認知されてきましたが、
昔、僕が始めたころは、
「どうして兎の餌みたいな食事をするの?」
と失笑をかっておりましたから、隔世の感がありますね。

ともあれ、なぜマクロビオティック玄米菜食法が、
これからの健康や美容に大切か?について、
最前線の実践家として活躍している西邨さんが、
ただ痩せるとか、病気が治るとかいうレベルを超えて、
その基本の「食哲学」を「宇宙生命」とのかかわりの中で、
分かり易く説き起こしています。

その食哲学とは、
著書『小さなキッチン大きな宇宙』でも書いておられますが、
「マクロビオティックとは、
宇宙の秩序と変化の法則に従った生き方であり、
マクロでいう正しい食事とは、
つまり宇宙の法則に従った食事なわけです。
『マクロの基本は、陰陽のバランスをとることだ』というのは、
初心者の方でも聴いたことがあるかもしれませんが、
この「陰」「陽」というのがそもそも、
私達が住むこの宇宙に深く関係していることばなのです」

100年前、日本に誕生したマクロビオティック玄米菜食法が、
いま逆輸入の形で、
日本の女性間で、美容に、子育てに、健康に
活用されだしたことは皮肉な話ですが、
これぞ、日本の風土にあった食哲学ですから、
ガン、アレルギー、
メタボリックといった生活習慣難病を嘆く前に、
あなたも、一度、読んだり、試したりして、
暴飲過食のライフスタイルを改めてみてください。

ちなみに、マドンナが、来日記者会見で
「私のシェフは日本人なんですよ。日本食は好きです」
と発言して、
大いに話題となったわけですが、
いまや、マドンナをはじめ、
トム・クルーズ、先妻のニコール・キッドマン、
アカデミー女優のグゥイネス・パルトロウなど、
欧米のセレブといわれる人たちが、競って
マクロビオティックで
ボディーシェープや健康を保っている時代です。
とうとう、2006年の朝日新聞(12/6)で、
「キーワードで読む2006年この1冊」という欄で、
その5番目のキーワードとして
「マクロビオティック」が取り上げられたことが、
この食養生法を爆発的に普及させる原動力となりました。

さて、月刊「マクロビオティック」の対談は、
この雑誌の編集長で
日本CI協会会長の勝又靖彦さんと行われたものですが、
もうひとつの大事なポイントが示唆されています。
〜マクロビオティックのシェフは普通のシェフと違う。
普通、料理人と健康カウンセラーは別れているが、
マクロビオティックの
プライベートシェフはその両方(食箋指導と料理)が求められる。
最も大切なことは「個人の健康相談」が出来るということです〜。

昔の日本のセレブにも、
必ず「食医」という医師たちが付いていて、
料理の献立はもちろん、
心身のライフスタイル丸ごとのカウンセラーをしていたわけですが、
いまは、どこを向いても、“薬漬け”マニュアル医師や
“食べ物クイズ”もどき栄養士が跋扈している時代です。
この対談は、本来の「いのち学」の基本が、
マクロビオティック食養生法にあるということを
分かり易く教えてくれていますから、
ぜひ読んでみてください。


※1 http://www.ci-kyokai.jp/


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2007年3月15日(木)

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