元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1667回
乳ガンの早期発見

先日、女優の宮崎ますみさんからメールの知らせが来まして、
宮崎さんがゲスト生出演するテレビ朝日の
「乳ガン特集」番組を見ました。

この番組はSmapの香取慎吾さんが
司会をする人気番組「スマステーション」で、
「乳ガンの早期発見」と
「乳房を切らず治す最新治療法」について、
宮崎ますみさんの闘病体験を中心に構成した、
なかなか分かりやすい内容。
よい機会ですから、女性ならば誰しもが気になる
乳ガン治療の最前線情報を、少し紹介しておきましょう。

いまや、乳ガンの羅患率(乳ガンになる率)は、
女性ガンの中で第1位になりました(死亡率は第5位)。
とくに、年齢別癌羅患率を見ると、
40歳代から50歳代に多いガンですから、
まずは、30歳代、40歳代での乳ガン検診が大切というのが
この番組の趣旨でした。
ただ、夜の11時からの番組ですから、
見落とした方もいるかもしれません。
いま、この番組のホームページ※1でも番組データが
抜粋紹介されていますが、以下のような内容です。

「日本では乳がんにかかる人数、
そして死亡する人数は共に年々増加の一途をたどり、
毎年4万人近くが発症、およそ1万人が死亡しています。
先日、厚生労働省が発表した最新の調査結果によれば、
乳がんのリスクが高いのは、
『背が高く、初潮が早くて、まだ子供を産んでいない』
ことだそうですが、
この乳がんは、早期発見されれば10年後の生存率は95%と高く、
手術後10年経過すれば
再発の心配もほぼなくなる病気でもあるのです」

乳がんの早期発見には、マンモグラフィというX線検診と、
超音波によるエコー検診がありますが、
アメリカでは70%の女性が受けているのに、
日本ではまだ5%の検診率だそうです。

ちなみに、宮崎さん自身、乳ガン闘病、3年目ですが、
1.5センチの段階で早期に発見され、
リンパ節にも転移していなかったため、
幸いにも、乳房を大きく切ることもなく、
温存療法と、それに続く、放射線療法、ホルモン療法、
そして、食事やヨガなどの代替療法を組み合わせ、
独自のホリスティック治療法を編み出して、
マイペースで養生しておられます。
また「公共広告機構」の「乳がん早期発見のための
マンモグラフィー検診」
をすすめるテレビCMにも出演中です。

さて、乳ガンの治療というと、ちょっと前までは、
胸筋合併乳房切除術(ハルステッド手術) といって、
乳房と胸の筋肉と
脇の下のリンパ節を切除する惨い手術でしたが、
いまでは、早期発見ならば宮崎さんのように
「乳ガン温存療法」が主流です。
さらに、二つの最新療法が紹介されました。
ナグモクリニックの南雲吉則医師による
「乳房再建を前提とした皮下乳腺全摘手術
(Skin-sparing mastectomy)」)。
これは、表面の皮膚は
そのままで腫瘍があるの乳腺のみを摘出するもの。
もうひとつは、金沢大附属病院の野口昌邦助教授による
「乳ガンを切らずに治療する熱凝固法」。
先端から熱を出す針を患部に刺し込み、
腫瘍を焼く方法で、
乳房に傷が残らないのが特徴。

いずれにしても、
乳ガンを防ぐには早期検診、早期発見が第一です。
さらに、この番組では、あまり詳しくは触れられませんでしたが、
宮崎さん自身、病院での治療ほほかに、漢方や玄米菜食法、
アロマセラピーやヨガ、そして瞑想と、
身体のみならず、精神性や霊性のエネルギーを高める、
まさに、ホリスティックな療法を日々、
持続的に組み合わせており、、
これが元気にテレビに出演したり、
講演で活躍されているパワーの源だと思います。
宮崎ますみさんには、自らの乳ガン闘病エッセイを綴る、
「マザースピリッツ」※2というホームページがありますから、
詳しくは、このサイトを覗いてみてください。


※1 http://www.tv-asahi.co.jp/ss/
※2 http://www.masumimiyazaki.com/


←前回記事へ

2007年3月21日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ