元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1695回
「ハーブ濃縮エキス」って何?

「いかに上手に、心身によいといわれる
植物療法=フィトセラピーと付き合うか?」
「いかに上手に、自然のものを健康維持、病気予防に使うか?」
「ドイツ植物療法」の権威である
ハインツ・シルヒャー博士の来日講演の結論は、
「高品質の植物製剤のみが、賢く、効果的な
フィトテラピー(植物療法)を可能にする」とするものでした。
そして、110年の歴史を持つ「ドイツ・レホルムReform」運動
(自然回帰の生活改善運動)の中で作成された、
厳しい審査基準を通った植物製品=
「レホルム製品」がおすすめだ――とする話の続きです。

ちなみに、約5900種のドイツ・レホルム(ハーブ)製品は、
「栄養補助食品」、「ダイエット食品」、
「化粧品とボディケア製品」
として分類されているものがありますが、
注目の植物製剤は「ハーブ濃縮エキス」だそうです。
その代表的企業であるシェーネンベルガー社の
植物製剤を例に挙げて、
成分、作用、安全性についての解説がありました。

           *

これから紹介する、
シェーネンベルガー社の「ハーブ濃縮エキス」は、
半数近くがドイツの医薬品・医療機器庁E委員会の規格基準を満たす
公認されている医薬品、そして、健康食品の品質分類では、
第一カテゴリーに分類された優良品です。
ドイツ・レホルム運動の中心団体である
ドイツ・ノイホルム協会のより厳しい規定を
通ってきている製品ですから、分析試験もシッカリしております。
自然薬草を300気圧の圧搾装置で抽出したもので、
日本で取り扱われている「ハーブ濃縮エキス」には、   
アーティチョーク、シラカバの葉、イラクサ、エキナセア
ザクロ、西洋オトギリソウ、
西洋サンザシ、イチョウ葉などがありますが、ザクロを除く、
すべてがドイツでは「医薬品」に分類されています。
(注・日本では医薬品ではなく
健康食品としてしか認められていない)
代表的なものの成分分類は以下のようなものです。

●アーティチョーク(キク科 チョウセンアザミ属)
葉のみならず蕾からも天然成分を圧縮抽出。
シナリン、シナロピクリン、フラボノイドなどが主成分。
(欧州では昔から脂肪代謝を助けるとして
肉料理などに添えられたハーブ)
●イラクサ(イラクサ科イラクサ属の多年草)
カリウム、鉄分、フラボノイド、コーヒー酸誘導体、
アギ酸、p-クマール酸を含む。
(昔から尿など水分代謝に影響ありと言われる)
●シラカバの葉(カバノキ科カバノキ属)
主成分として、フラボノイド、
テルペノイド、ロイコアントシアニジン、
珪酸、多糖類、カルボン酸など。
(これも水分代謝や抗酸化の関連研究あり)
●イチョウ葉(イチョウ科 イチョウ属)
ギンコフラボン、グリコシド、フラボノイド、テルペノイド。
(血流改善、脳活性化との関連研究も昔からある)
●エキナセア(キク科 ムラサキバレンギク属)
シコリック酸、フラボノイド、
ポリアセチレン、酸アミドなどを含有。
(ドイツでは風邪のときに飲用する人が多い)

なぜ「ハーブ濃縮エキス」が注目かといいますと、
以下の理由があげられます、
ハーブの中のフラボノイド、
精油といったさまざまな有効成分ありますが、
お茶では成分が全部出ませんが、
濃縮エキスだと自然で調和が取れて吸収できる。
自然療法としては大変、適切な製品というわけです。
ホリスティック医学、統合医療でもよくいわれることですが、
全体の調和があること、成分が「丸ごとある」ということは
自然療法でもっとも重要なこと、相乗効果を起こすわけです。

         *

以上が、
「ドイツ植物療法(フィトセラピー)とハーブ濃縮エキス」
に関するハインツ・シルヒャー博士の来日講演の概要ですが、
さて、美容、健康のみならず、新陳代謝、自然治癒力アップ、
ストレスの軽減など、
心身全体の改善に作用する“癒しの療法”として
ドイツで伝統的に使用され、
医薬品にも認定されたという「ハーブ」の実態、
さらに「日独」の健康づくりの発想の違いが
理解できたでしょうか?
この基調講演後に開かれた、
第2部のパネルディスカッションでは、
日独の医療の差、
ホリスティック医療への展望などについて討論されましたが、
日本サイドからは
「濃縮エキスの味が日本人に好まれるか?」といった
切実な質問も出されました。
ジュースなどで割って飲用したり、
3週間ほど継続して飲むことが肝要だ――
と、シルヒャー博士からは丁寧な回答がなされていました。
なお第2部のパネルディスカッションの詳細については、
以下のサイトをご覧下さい。※1


※1  http://sun-reform.co.jp/neuform/index.php?itemid=52#more


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2007年4月18日(水)

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