元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1710回
月刊「むすび」の巻頭言

マクロビオティック玄米菜食法といえば、
体によいだけでなく、心にも魂にも優しい食事療法として、
若い女性たちの支持を得て、
いまではすっかり定着してきたようです。

僕も「しなやかな玄米菜食」とか「ガンは食べて治す」
「ガン延命学新書」といった拙著で、
「心身は食がつくるもの」として、
ただ化学劇薬やメスさばきに身を任せるのではなく、
日ごろから、日本の風土に合った伝統食を続けておくことが、
難病に負けない基本だということを書いてきました。

先日も、「ガン延命学新書」の愛読者で、Wさんという
関西の女性の方から手紙をいただきました。

「前略、ごめんください。
私は原発性不明癌で、7月で3年になります。
運命だったとしかいいようがありません。(略)
『しなやかな玄米菜食』は、その後、読破しました。
何十冊の代替医療の本の一冊でしたが、
暗記するくらいに読みました。
医師側ではなく、患者の立場の本は少ないこともあり、
本当に勇気づけられましたし、
実質的に参考になることが多くありました。
この三年近くの間に何人かの身近な癌患者が
西洋医療を受けて亡くなりました。

はやく、癌に対する正しい認識が
なされる日がくるように念じています」
ガンにも、僕たちも知らないようないろいろな症状があるようで、
威容を誇っているように伝えられる近代医学にしても、
その原因ひとつ、はっきりと解明できていません。
ちなみに、Wさんの原発性不明癌とは、
転移巣のみが判明し、原発巣が不明なガンで、
大病院が手をもてあます、
まことに患者には不安な症状といえましょう。
Wさんは、その苦難を乗り越えるべく、さまざまな代替療法を試み、
そのひとつとして、マクロビオティック玄米菜食法に
光明を見出そうとしているのだと思います。
なんとしても、心身を温かく和やかに包む療法を工夫して、
元気に長生きを続けていただきたいと祈っています。

ところで、関西方面のマクロビオティック愛好者の人気雑誌に
月刊「むすび」という雑誌があります。
いま発売の5月号の巻頭言に
僕は「『いのちの捏造』番組を叱る」という文章を書きました。
このコラムでも、何度か書いてきましたが、
「納豆で痩せる」「キノコでガンが治る」といった、
テレビや雑誌の行き過ぎた番組や記事こそ、
日本人の食生活、いや健康生活をミスリードする
「いのちの捏造だ」とする警告です。

ちなみに、月刊「むすび」誌注1 は、
マクロビオティック玄米菜食法を提唱し、普及する、
東京の日本CI協会が発行する
月刊「マクロビオティック」誌と双璧を為す組織=、
正食協会が、大阪を本拠にして発行している直販の雑誌です。
関西や東海、中国、四国、九州に多くの読者がいるようですから、
みなさんの中にも愛読している方がいるかも知れません。

5月号の「むすび」誌は、特集が「正食と自然医学」で、
自然医学の権威で医学博士の森下敬一さんのインタビューです。
マクロビオティックこそ、機械文明がダメージを与えた
地球の生態系を癒す「革命的な健康思想運動」だ
ということを強調されています。
また、マクロビオティックの実践的な食養指導者であり、
僕の友人でもある山村慎一郎さんが
「台所は家庭の薬局」といったエッセイを書き、
また九州方面で活躍されている
岡部賢二さんもコラムを連載していますので、
興味のある方は、読んで見てください。


注1 
http://www.macrobiotic.gr.jp/musubi/contents/index.html


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2007年5月3日(木)

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