元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1715回
あなたは「やさしい医師」を持っていますか?

僕たちのスローヘルス研究会の活動に
理解の深い医師が増えています。
このコラムでいつも紹介している帯津良一先生をはじめ、
ガン患者の相談窓口「キャンサーフリートピア」を創設された
土屋繁裕先生からは、いつも、
僕たち患者や家族の活動を後押ししていただき、
人間らしいガンと闘病とは何か
ということを教えてくださいました。

土屋医師は、残念にも、2年ほど前に、
過労が積み重なって、くも膜下出血で急逝されたのですが、
その後、後輩の三好立医師が
「キャンサーフリートピア」を引き継ぎ、
再発不安に悩む、多くの患者さんに
懇切丁寧な治療相談活動を続けています。

みなさんもご存知のように、どの大病院も
3時間待ち、3分間治療の非人間的な治療しか施してくれません。
いまの保健医療制度の中では、
手術、放射線、抗ガン剤という
「標準治療」しか認めていませんから、
この手立てが尽きると、冷酷にも「余命半年です」
「緩和病棟で死を待つ準備をしましょう」
といったニュアンスの宣告を下す。
まさに、いま300万人といわれるガン患者が
再発不安の中で「ガン難民」となりながら延命しているわけです。

ところが、皮肉なことに、
患者は西洋医学が認める「標準治療」以外の、
さまざまな補完代替療法を組み合わせ、
医者にも相談できぬまま、半信半疑で生き延びている・・・
これがガン医療の真実なのです。

こうした患者と医師の大きなギャップを埋めて、
自分に納得できる、
可能性の高い治療を組合せていきましょう・・・
と、治療設計の相談相手になっているのが、
キャンサーフリートピアの三好立医師なわけです。
三好先生のモットーは「よりよい時間をより長く生きる」ための
人生設計をしましょうという、とてもスローヘルスな考え方です。

ちなみに、九州福岡で浅木病院の外科部長を兼任する傍ら、
東京・麹町でガン専門相談所を開いていたわけですが、
より多くの患者さんの悩みに答えるように、
この4月から、キャンサーフリートピアを、
東京銀座に移しました。
さらに、隣には「銀座並木通りクリニック」
という病院を開設しましたので、
相談だけでなく、先生の考える新しい治療も
受けられるようになったわけです。

「銀座並木通りクリニック」での治療とは、
抗がん剤少量投与の休眠化学療法や、
自家がんワクチン療法、さらに漢方やサプリメントも加えた
いわば、体にやさしい治療ですが、
詳しく知りたい人は、HPで確かめてください。

先日、三好先生と患者会の講演でご一緒しました。
王振国医師の「漢方複合薬・天仙液」
を愛飲する患者さんの集まりでしたが、
「いま、標準治療を終えて治療手段がなくなると、
緩和病棟への道しかない・・・といわれるますが、
患者のみなさんは、
この『すきま』であきらめてはいけません。
可能性のある治療は探せばあります」と強調されていました。

僕も次のような話をしました。
「三好先生のおっしゃるガン闘病の『すきま』を9年、
さまざまな療法の組み合わせ、生き延びてきた患者です。
一口に「上手な闘病法」といっても、現実には、
処世の知恵と同じで
「ヒト、モノ、カネ」
の条件をうまくクリアしていかねばなりません。
モノ=薬が効くか? カネ=医療費は安くならないか? 
といったことが関心事となりますが、
ヒト=つまり、いかに、よい医師を味方につけるか?これが、
ガン治療の最大の近道です」と。
おかげさまで、僕は帯津良一医師、王振国医師、
そして三好立医師といった、
じつに「患者のこころの寂しさ」がわかる、
熱心でやさしい先生たちと「縁」を持つことができました。
日々、勇気をいただいているわけです。
みなさんも「ヒト」の縁を大事にして、これからも
「よい時間をより長く過ごす」工夫を続けてください。


1 http://www.cftopia.com/shoukai/index.html


←前回記事へ

2007年5月8日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ