元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1722回
再び、温和療法のすすめ

どうも最近、HIQが一日、10万ヒット数の
超人気サイトだということが
知れ渡ってきたことがあるのでしょう。
僕のところにも、頻繁に健康書の新刊を送ってくる
著者や出版社が多くなってきました。
もちろん、スローヘルス(温和)で、
ホリスティック(全人的)な発想の本ならば、
このコラムの愛読者にもぜひ読んでもらいたいと思って、
僕もいい本は紹介するのですが、
最近の健康書の傾向が、やっと「手術や化学劇薬・礼賛」から、
日々の養生を大切に考える
スローヘルスな方向に集中してきたようです。
病気に負けないためには
「体を温める」「体にやさしい食事を続ける」
「ストレスを溜めない」
こうした、まさに温和療法=スローヘルスこそ
健康・美容の近道だとする本がベストセラーになっています。

石原結實医師の「体を温める」と病気は必ず治る」
川嶋朗医師の「心もからだも「冷え」が万病のもと」
といった本が、いま人気になっていることは、
まえにもこのコラムで紹介しました。
またデトックスやダイエットの本も
女性向けの書棚を占拠しています。

その養生理論も、一発で完治させるといった
テレビの「やらせ番組」のようないい加減な療法ではなく、
じっくりと時間をかけて発表された学位論文や伝統理論に
裏付けられたものが信頼を集めてきているようです。
たとえば、「体を温める」理論は、
大抵の健康書が、新潟大学大学院教授の安保徹先生の
自律神経免疫理論を基にして展開しています。
また、「体に優しい食事法」も、
マクロビオティック食養生法の元祖、桜沢如一さんらの原理=
「一物全体食、身土不二、陰陽調和、自然食材」
を現代風にアレンジした
伝統自然食の理論が大半を占めるようになってきました。

「体を温める」「体にやさしい食事を続ける」
「ストレスを溜めない」
といった、温かくて和やかな健康法や治療法は、
昔から東洋医療では常識な養生法でしたが、
ここにきてガンや難病の患者さんや家族のみなさんが、
どうも西洋医学の標準治療だけでは治らない・・・
これに気がついてきたわけです。

多くの人たちが、長寿時代の目標は、
元気で長生きということになってきましたから、
病気になってからあわてて、
へぼな医師やおかしな薬に頼るのではなく、
日ごろからのからだに優しい養生が大切だ
ということがわかってきたわけです。
「ガン難民」や「患者漂流」はごめんだ・・・
と感じる人が増えてきたのだと思います。
遅れているのは、大病院でメスや化学劇薬を振り回している
医師たちということになります。

さて、一口に長寿といっても、
寝たきりで長生きしても意味がありません。
長寿には、平均年齢と健康年齢があります。
日本の健康寿命は女性が77歳、男性が72歳――、
平均寿命は、女性が85歳、男性が78歳――、
この差は、女性で8歳、男性で6歳あることになります。
この数字は、6年〜8年、日ごろの養生に努力しなければならないよ〜
ということを示唆しているのではないでしょうか?

病気でなくても、元気で長生き、元気で若生きするためにも、
「体を温める」「体にやさしい食事を続ける」
「ストレスを溜めない」
こうした、まさに温和療法=スローヘルスな生き方が
見直されてきたのだと思います。
このコラムではなんども書いてきましたが、
帯津良一先生が上げている
「7つの攻めの養生法」が、温和療法持続の基本です。
●スローヘルス・7つの「攻めの養生法」
1.勤運動(運動にいそしむ)
2.練気功(気功を練習する)
3.節飲食(食事を節する)
4.暢情志(心をのびやかにする)
5.慎起居(正しい日常生活)
6.適環境(環境に適する)
7.補薬物(薬で補う)
ぜひ、みなさんで、日々励行して、
納得いく人生設計を組み立てましょう。


←前回記事へ

2007年5月15日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ