元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1736回
ガンが教えてくれたこと(1)

ただ、頭だけで、前向きに生きよう!
明るく生きよう!などと考えただけでは、
ガンの攻勢はもちろん、
心の落ち込みを防げるものではありません。

でも、生来、
人間の身・魂・心に備わった生命エネルギーとは凄いものです。
再発不安、体調不良・・・
なんどもなんども危機を乗り越えるうちに、
一時でも、身・魂・心に
「トキメキ」パワーが蘇ってくることがあります。
もちろん、ガンに油断は禁物ですが、
この身・魂・心のトキメキの感動を忘れずに、
「よーし、ガンと一緒に付き合っていこう」
「よ〜し、よりよい時間を少しでも長く過ごすぞ」
と腹に決めたときに、
第2の人生観が変わる・・・
スローヘルスな(温かくて和やかな)ガン延命法を掴んだ
患者さんたちの話の続きです。

9年目にして、やっと
「希望こそ良薬、あきらめは毒薬」という人生観を
身・魂・心で会得できた、僕だけではありません。
僕たちの会員雑誌である「いのちの手帖」には、
身・魂・心のエネルギーを丸ごと高めて、
上手にガンと付き合っている
多くの患者さんからのエッセイが寄せられています。
もうすでに読んだ人もいるでしょうが、
素晴らしい人生観で延命している人たちの
ホリスティックな闘病記の一部を再録しておきましょう。

●アメリカ・サンフランシスコ市在住の
イディス・シー(Edith Shih)さんは、
乳ガンと子宮頸ガンを克服して10年です。
「いま、子宮頸ガン、乳ガンと闘う日々を思い出すと、
私は恵まれた運の良い人と思いました。
再発、炎症、腫瘍などの苦境に立たされましたが、
わが身を見直し自分を再認識する絶好な機会ができたからです。
病気は悪いことではありません。
それは病気の苦痛を受けて初めて身を反省することを知り、
それを乗り越え命の新たな本質がやっと理解できるということです。
ガンと宣告されても、
医師から匙を投げられても悲観することはありません。
「絶対に負けない!」という気持ちで、
ガンと上手に折り合っていきたいと考えています」
(「いのちの手帖」第2号より)

●子宮頸ガンを克服して5年の
松本沙世子さんも以下のような手記を寄稿してくれました。
「私は結果的に、西洋医学からは余命半年と言われました。
生きたい!とあのとき思わなければ、チャンスを見逃し、
己を振り返ることもなく、こうして帯津先生や関根さん率いる
“スローヘルスの会”とも出会えていなかったでしょう。
良いことも悪いことも、全ての現象は自分の行った結果です。
誰のせいでもありません。
癌を作ったのは、自分自身なのだから、
自分で治すしかありません。
私は元気に長生きすることが1番のご恩返しだと思っておりますので、
今後もスローヘルスをキーワードに、
無理のない、気持ちの良い生き方を選びます。
己の生命力を信じて、最後まであきらめずに」
(「いのちの手帖」創刊号より)

●佐野淑子さんは食道ガンを手術せずに
放射線や漢方療法で治療中の方です。
「ガンということがわかって二年が経ちました
自分のことでありながら、どこかもう一人の自分がいて、
その事実を受け止めて対処しているような感じがします。
まだ何年かは暗中模索の毎日ですが、
この病気を通して未知の世界が広がってきました。
お陰で、子供達の成長した姿も確認することが出来ました。
感謝あるのみです」
(「いのちの手帖」第2号より)

誰もが、押し寄せる不安と挫折、
錯綜する「運と縁」の網の目をくぐって、
やっと掴み取った「ガンとの上手な付き合い方」だと思います。
決して、こうしたスローヘルスな人生観は
ただの病院頼み、他人頼みでつかめるものではありません。


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2007年5月29日(火)

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