元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1775回
大動脈瘤破裂について(1)

とくに中年からの「スローライフはスローヘルス」から! 
この金言を忘れずに元気で若生きしよう――、
「癌」「欝」といった、誰しもがかかる慢性難病を
自らの知恵で乗り越えることが、
長寿時代を「良い時間をより長く過ごす」秘訣となる――、
ということについて書いてきましたが、
今の時代、強度のストレスや過食暴飲といったものが、
さまざまな慢性疾患を引き起こしています。
原因もわからず、また確たる自覚症状もないまま、
重度のガンや鬱病はもちろん、
心臓疾患にかかっている人も多いものです。

もちろん、早期検診、早期発見にたどり着けば
文句はありませんが、体の奥の内臓や
血管の病気も発見が遅れるものです。

というわけで、今回は、なんの自覚症状のないまま、
巨大な動脈瘤が出来ていて、
もし破裂したら、いのちがないといわれた、
僕の友人で出版の編集長の
斉藤則教さんのケースを紹介しましょう。
これも「いのちの手帖」第3号に、
以下のような表題で掲載されたものです。

●特集1・病院で聞けないホントの話!
直径80ミリに主治医も仰天!
巨大動脈瘤の破裂をまぬがれた!

心臓や血圧が心配な人はすでに読んでいると思いますが、
改めてこのコラムでも検証しておきたいと思います。
ガン、脳血管疾患と並んで、死因別死亡率では上位を占める
3大生活習慣難病で、
総死亡率の30%がガン、脳血管疾患と心臓疾患が
それぞれ10%といわれているからです。

ちなみに、大動脈瘤は心臓から出ている
直径3センチもある太い血管ですが、
膨らんだ瘤が圧排による症状で、
破裂すると大量の失血を起こす、
予後不良の疾患である――、
と、医学書には定義されています。

いつも元気だった斎藤さんから、
はじめ、大動脈瘤の手術を受けなければならないのだ
3センチの大動脈に、
なんと直径8センチの瘤が出来たと聞いたときは
ちょっと信じがたくて、
どういう状態を意味しているのか判らなかったのですが、
無事退院してから、
よく聞いてみると、もし破裂したら、
いのちがなかったと、主治医もビックリしていた。
その手術も、胸の胸骨を開いて、
人工血管を作る大手術だったというのです。
以下が、斎藤さんの闘病エッセイです

          *

2005年の秋、風邪を診てもらった
会社近くの診療所の女医さんから、
「心臓に雑音が聞こえますね。
これまで心臓の病気をしたことがありますか。
一度、検査をしたほうがいいですね」といわれました。
すぐに検査をしようと思ったのですが、
忙しさにかまけ、自覚症状がまったくなかったこともあって、
ついそのままにしてしまいました。

ところが、年が明けてすぐの会社の健康診断で、
心電図、胸部レントゲン検査がC、内科診察がEとなり、
あわてて都内のS病院の循環器科を受診しました。

          *

続きは、また明日。


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2007年7月7日(土)

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