元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1798回
帯津式「攻めの養生法」

僕の主治医の帯津良一先生の
「ホリスティックケアのすすめ」というエッセイが載ったというので
「本の窓」という小学館の出版案内雑誌の7月号が
送られてきました。
ただし、この本は、あまり一般の人には読まれていませんので、
その要点をみなさんに紹介しておきましょう。

とにかく、この「患者漂流」「ガン難民化」の時代には、
薬や検査に頼るだけでは、
わが身は守れないということが、
大抵の人にわかってきましたから、
自分にあった「養生法」を我が物にすることが、
元気で若生きのヒケツです。

「これまでの養生は、身体が対象であった。
病を未然に防ぎ、天寿をまっとうするといった、
やや消極的で守りの養生であった。
しかも、死をもって終われりである。
これからの養生はちがう。
日々、命の場のエネルギーを高め続け、
死ぬ日を最高にもっていくのだ。
積極的で攻めの養生である」というのが、
ホリスティック医学の草分けである帯津医師の持論ですが、
このエッセイもそれを分かりやすく綴ったものです。
もう、すでに帯津流の「攻めの養生法」を
実践している人も多いと思いますが、
改めに肝に銘じて、積極的な健康ライフを設計しましょう。

          *

●ホリスティックケアのすすめ
(略)これからのホリスティックな養生は違います。
からだをおろそかにしていいということはありませんが、
焦点はいのちです。
生命を正しく養うという定義のとおりなのです。

からだと違っていのちはエネルギーですから、
ピークを過ぎたら減衰の一途というわけではありません。
いのちのエネルギーは、常に現在地に安住することなく、
向上の一途を辿るもののようです。

だから、いのちのエネルギーを日々高めていく、
あるいは日々勝ち取っていくという積極的で、
攻めの養生法こそ、
本来の生命を正しく養うという
養生なのではないでしょうか。

そうして高めていって、
死ぬ日を最高にもっていくのです。
これまでのからだを対象にした
養生のように死をもって終わり、
ではないのです。

死ぬ日を最高に、
その勢いを保ったまま、
いや、加速しながら死後の世界に突入していくのです。
どうです、すばらしいと思いませんか。
この突入の瞬間こそ、
アンリ・ベルクソンのいう“生命の躍動
(エラン・ヴィタール ELAN VITAL)
なのではないでしょうか。

           *

続きは、また、明日、紹介しますが、
この65歳以上が2500万人という、
長寿時代を迎えたいまこそ、
改めて「守りの養生法」から
「攻めの養生法」へ――、
あなたの健康法、闘病法、
いや処世観を変えるときが来ていると思います。


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2007年7月30日(月)

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