元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1807回
ガン再発でも「一本勝ち」は狙わない

ガンの検査の話の続きです。
もし、再発や転移を発見されたらどうするか?

治療の方針としては、
いまは亡き、キャンサーフリートピアの創設者・
敬愛する土屋繁裕先生の考え方に、僕は賛成です。
僕と共著で出した「ガン治療入門」(NTT出版)の中で
次のようにアドバイスしています。
「●再発ガンの治療に対する考えかた――、
原発ガンの治療では、患者さんの負担にもよりますが。
できるならガンを完全にゼロにする方法を優先すべきと考えます。
しかし、再発ガンの場合はこの原則は当てはまりません。
それと「早期発見早期治療」の原則も当てはまりません。
つまり再発ガンの場合は、
「焦らず、慌てず、諦めないで、がんばり過ぎない」
これが大原則です。(略)つまり再発ガンの治療では、
一本勝ちは狙わないで、引き分けを狙うべきなのです」と。

1年ぐらい、じっくりと時間をかけて、
からだにダメージの少ない治療法を選ぶようにする。
たとえば、抗ガン剤の少量投与による
休眠療法の考え方を奨め、
これは、いま後任の三次立医師が、
キャンサーフリートピアの隣に在る
「銀座並木通りクリニック」1で行っています。

ただ、僕の場合は、許される限り、
以下のように、自然な養生法の組み合わせで、
スローヘルスに人生をまっとうできたらいいなあと思っています。
(1)玄米菜食法や気功は欠かさない
(2)漢方せんじ薬や天仙液は怠けずに飲む
(3)そして、これが一番大切なことですが、
「体を冷やさない」ように、湯たんぽでも、携帯カイロでも、
ヒザ当てサポーターでも工夫して
「風邪を引かない」ように注意する。
それと、もうひとつ。嫌いなことはやらないで、
「トキメキながら過ごそう」ということです。

このコラムの古い読者なら覚えている人も居るかもしれませんが、
4年ほど前の晩秋に、再発不安に襲われ、
以下のような、ちょっと信じがたい自然養生法を
じっくりと試して難を逃れたこともありました。

「どうも温度や気圧の変化は
ガン患者の体調を狂わせるようです。
僕はこの11月に頭全面に脂肪の塊が噴出し、
激しい頭痛に襲われました。

季節の変わり目にはよくあることなので、
ビワの葉温灸器を首筋や腎臓に当てていたところ、
こんどは口の裏側の上顎に小豆大のヘルペスが吹き出して、
これがつぶれて頭の芯まで痛くなったのです。
スワッ! 脳転移か? 口腔ガンか?
かかりつけの耳鼻咽喉科の医師から抗生物質をもらって
験したのですが、あまり芳しくない。

というわけで、
帯津医師に処方してもらった漢方の煎じ薬と、
梅エキスを少々頻繁に飲みました。
さらに、ビワの葉温灸器もただ当てるだけでなく、
耳の穴にあてがったのです。
これがぞくぞくと気持ちがよくて、
なんと?ヘルペスの傷痕も綺麗になり、
鼻からの呼吸が楽になって頭痛も消えたのです」

ちょっと、信じられないでしょうが、
ビワ温灸という伝統療法を応用して、
耳の穴から温めたら体調が改善することがあったのです。
もちろん、僕は他人に養生法を強要することは嫌いですが、
それ以来、体に温めること、自分でよいと感じたら、
臆せず試すようにしてきました。


1 http://www.cftopia.com/shoukai/index.html


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2007年8月8日(水)

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