元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1823回
ガンの闘病こそ必要な鈍感力

いま発売中の『安心』9月号 1で特集されている
「人生と諸病の妙薬『鈍感力』万歳!」の記事で、
「食道ガンを切らずに8年間生きている
私のモットーはスローに鈍感に生活すること」と題する
僕のインタビュー記事も掲載された――、という話の続きです。

       *

そして、妻と友人のすすめで、
自然療法を併用し始めました。
といっても、食道にガンがあるので、
たいていのものは、つまって摂取できません。
そのときに飲めた、二種類の液状の自然食品だけ飲み続けました。

しばらく抗ガン剤治療と放射療法を受けながら、
それらを飲んでいたところ、なんと1ヵ月後には、
六センチだった食道ガンが跡形もなく消えてしまったのです。
不思議ですが、本当です。

 それでも、主治医は手術をすすめました。
レントゲン写真を見せ、
「こことここに転移がある」というのです。
私は、見てもよくわからないので、
「手術はけっこうです」といい張り、
強引に退院しました。
主治医からは、「必ず、半年後に再発するからな!」
と脅されました。
 その後、通院で放射線療法を数回受け、自分なりに、
「あとは自然療法でやっていこう」と決めました。(略)

いま思えば、焦ったり、
小賢しく西洋医学にこだわったり、
主治医に気をつかったりしなかったのが、
結果的にはよかったのだと思います。

 最近、『鈍感力』という本が話題になっていますが、
当時の私は、ある意味「鈍感力」で、
窮地を乗り切ったような気がします。
「ガンには、ゆったりと治療に取り組むことが重要」
と痛感した私は、六年前に
「スローヘルス研究会」を立ち上げました。

「体にやさしい食事をとる」
「体を温める」「ストレスをためない」など、
温かく和やかな療法を実践する会です。
忙しく過敏な現代だからこそ、
ゆっくり鈍感に生きようという提唱です。

 もちろん、手術や抗ガン剤が有用なケースもありますし、
通常の治療法を否定しているわけではありません。
ただ、自分の経験から、ガンになってもあわてずに、
ある意味で鈍感に、
「じっくり治療法や医師を選びましょうよ」
といいたいのです。(以下略)

       *

いろいろな患者会に出て話を聞いていると、
最近は患者もよく細かくガン治療については勉強していて、
「胃ガンの抗ガン剤治療では、
TSー1+シスプラチンの奏功率が高い」とか、
「健康食品はエビデンスがないので勧められない」とか、
医師顔負けの専門用語で説明している人がいます。
それは大切なことですが、僕のように長い間、
ガンをなだめすかしながら過ごしてくると
医師に洗脳され過ぎて、あまり治療知識に
神経質になるのは考えものだと思うようになってきました。
この特集で、作家の渡辺淳一さんが言っておられるように
「小さな違いに目くじらを立てず
根本で分かり合うパワー」=「鈍感力」、
これが、長い長いガン闘病には大切だと思います。
あなたはどう考えますか?


1 http://www.makino-g.jp/anshin/index.html


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2007年8月24日(金)

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