元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1822回
食道ガンを切らずに八年間

いま発売中の『安心』9月号 1に、
作家・渡辺淳一さんのベストセラー書「鈍感力」
を基にして構成した、
「人生と諸病の妙薬『鈍感力』万歳!」
という特集が載っている――
この特集の中に、
「食道ガンを切らずに8年間生きている
私のモットーはスローに鈍感に生活すること」と題する
僕のインタビュー記事も掲載された――、
という話の続きです。
というわけで、以下、
そのさわりの部分を抜粋紹介しておきましょう。

        *

「食道ガンを切らずに八年間
生きている私のモットーは
スローに鈍感に生活すること」
スローヘルス研究会会長 関根 進

自身のガンと
母の介護が重なった

「悪性の食道ガン。大きさは、6センチです」
 8年前、この診断を聞いて、
 私は呆然としました。
「頭が真っ白になる」という表現が、
ウソでも誇張でもないと知りました。
その六年前まで、
私は小学館で数誌の雑誌編集長を歴任し、
なかでも『週刊ポスト』の編集長は11年間務めました。
当時は、昼と夜が逆転した
不規則な生活の中で記事作りに邁進し、
訴訟沙汰に頭を悩ませることもありました。
あのころは、100万部以上も売り上げる
醍醐味を味わえた“いい時代”でした。

しかし、知らず知らずストレスに
体を蝕まれていたことは間違いありません。
52歳で退職したあとは、
インターネット関係の仕事をしながら
気楽に暮らし始めましたが、
今度はボケた母親の介護という
新たなストレスが加わりました。

ガンは、見つかる数年以上前から育っているといいます。
私の場合は、ジャーナリスト時代のストレスと、
その後の介護ストレスが、
大きく関係したのだろうと思っています。
真っ白になった頭から、
どうにか立ち直って入院し、
私はガン治療を受け始めました。
しかし、抗ガン剤と放射線治療の副作用のきつさに、
たちまち音を上げてしまいました。

しかも、病室にノートパソコンを持ち込んで調べるうち、
「食道ガンは、手術をしても5年生存率が20%、
つまり100人のうち80人は亡くなる」
という学会論文を読んでしまったのです
(5年生存率は、一般にガンの治癒率の指標とされる)。

このときの私は、もちろん恐怖に襲われましたが、
一種の開き直りもありました。
「手術を受けても、助かる確率がそんなに低いのでは仕方ない。
ほかの方法を探そう」と思ったのです。(略)

       *

続きはまた明日。
1 http://www.makino-g.jp/anshin/index.html


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2007年8月23日(木)

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