元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1846回
続・いのちの手帖の巻頭言

いま発売中の「いのちの手帖」第4号に掲載された
帯津医師の巻頭言は、
「養生の達人・五木寛之さん」と題するもの。
賢い養生の知恵も、
人生の勇気も希望ももらえるから
帯津ファンならずとも必読だ――、という話の続きです。

作家の五木さんとのベストセラー対談集
「健康問答」の裏話を交えた、
スローヘルスを目指す、患者さんやご家族のみなさんには
必読のエッセイです。
さらに、さわりを紹介します。

        *

対談のなかでは自由闊達に考えを述べたので、
従来の医学常識とは異なる部分も多々あり、
お叱りの言葉をいただくのではないかと怖れていたところに、
お賞めの手紙であり、
しかも天下の大友先生からということもあって、
すっかり気を良くしてしまった上に、
内容にもお墨付きをいただいたような気になってしまったわけです。
そもそもの発端は昨年の12月初旬のことでした。
突然、平凡社のTさんからの電話で、
昨今の一方的な健康情報を整理するためにも、
五木さんと対談して
一冊の本を作ってくれないかといいます。

五木さんとは昨年の二月にも文藝春秋の特別版で対談し、
すっかり意気投合した仲ですので、
否も応も(いやもおうも)ありません。
喜んでお引き受けすることにしたのですが、
善は急げ、12月中に行いたいというのです。
手帳を調べると一日だけ空きがありました。
17日の日曜日の午後5時12分に
新幹線で東京駅に着きます。
そのあとの時間でよろしければ可能です。
折り返し電話で、5時40分に
東京プリンスホテルで会いましょうと来ました。
五木さんの、このフットワークの良さも好きなのです。

なんと四時間半の長きにわたって
一気に話し合いました。
少しも疲れを感じません。
どうしてかわかりませんが、
一つは五木さんとのリズムが合っているのでしょうか、
それだけではありません。
健康とか養生に対する基本的な姿勢が同じなのです。

五木さんは、明日死ぬとわかってもするのが養生だといいます。
従来の養生は体を労(いた)わって
病を未然に防ぎ天寿を全うするという消極的で、
どちらかというと守りの養生でした。
これからの養生は違います。
相手はからだではなく、いのちです。

いのちのエネルギーを日々高めてつづけていく
という攻めの養生です。
攻めの養生に終わりはありません。
死を前にして一気に加速して死後の世界に突入していくのです。
だから、明日死ぬとわかってもするのが養生なのです。(以下略)

         *

うん、これは読まずにはいられないと思った方は
『いのちの手帖』を手に取ってみてください。

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2007年9月16日(日)

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