元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1854回
またガン患者の悲報・・・

この8月末、またひとり、
食道ガンの患者さんが亡くなられた。
僕の大学時代の先輩の親友で、
直接は存じ上げていない方ですが、
昨年末あたりから何度か、メールで相談を受けていました。
手術の後が思わしくなく、
いい病院はないか?
天仙液はどうかと問い合わせてきたわけです。
しばらくは小康を保っていたようですが、
先日、僕の先輩からメールが来ました。

「ご無沙汰でした。
実は病院の件でお世話になったO君が
8月28日亡くなりました。
4月ころ痰が詰まって苦しくなり
救急で市民病院に入院、しばらくいたのですが、
肺炎に感染し、癌の治療も出来ないまま、
本人もあまりの対応の悪さにN病院に7月末転院して、
以来放射線をやっていたところでした。
もちろん、越谷に入院以来、喉の切開で筆談、
ずっと点滴ばかりで食事もとれませんでした。
会葬も終わり、いま腑抜けの状態です。感謝します。」

同じ苦しみや悩みを共有しているわけで、
とても他人事とは思えない悲しみでした。
早速、お悔やみのメールを返信しました。

「こちらこそ、ご無沙汰しています。
ご友人のかた、残念でしたね。ご冥福を祈ります。
ご存知のように、ガンはとにかくしぶとい病気ですから、
いまの西洋医学では
とうてい手に負えないことがたくさんありますから、
その患者さんや介護する方たちが、
なるべく納得できる治療と人生設計ができたかどうか?
このあたりに尽きるのだと思います。
いろいろ手を尽くされたと思います。
先輩も、力を落さず、御身を大事にお過ごしください。」

この先輩もガンではありませんが、
昔から気管支障害を抱えて、無理せずに
ゆっくりと過ごしている身です。
とにかく、70歳近くになると、
体のあちこちの老化が激しくなりますから、
若いときと違って、悪化したからと言って
ただ手術をしたり、化学劇薬を投入しても、
かえってその治療が死をはやめるケースもあります。
ガンは「希望こそ良薬 あきらめは毒薬」ですが、
僕がメールで返信したように、最後は患者本人が、
納得した治療・養生が出来たか?
悔いない人生を歩めたか? ここに尽きると思います。

さて、前に「いのちの手帖」第4号の闘病記を紹介しました。
●「一歩また一歩 ガンと共に歩む」というエッセイ特集です。
・運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました  花井陽光
・わが娘の未分化癌との闘いと
終末医療に思う  松尾達也
・「原発性不明癌」と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食  若山朝子
・多摩のよこ山に魅せられて楽歩、遊歩にいそしむ日々  黒川宣之

この貴重な体験特集には、治療・養生の工夫、
人生再設計の苦心が、詳細に記録されていますので、
患者さんのみならず、
家族の方々にもぜひ読んでいただきたいと思っています。

また、本号には、帯津良一先生のほか、
心あるホリスティックな医師からの、体のみならず、
こころも魂も高める治療法のエッセイも掲載していますので、
こうした記事も参考にしつつ、あなたらしい治療設計、人生設計
を工夫していただきたいと思っています。


←前回記事へ

2007年9月24日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ