元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1897回
ガン治療は「スローヘルス」に!

ガン再発だ、転移だ、やれ潰瘍や腫瘍の原発だ・・・
と言われても、すぐ、医師の言いなりになって、
手術や化学劇薬に身を預けるのは本当に正しいのだろうか?

僕は、この夏、胃のガン原発?を疑われたのですが、
これまでの切らずに9年延命してきた体験から、
「穴攻め療法」と命名したスローヘルスな養生法の組み合わせで、
この夏の危機を乗り切った――、という話の続きです。

どの医師に相談しても
「胃の手術なんて、食道ガンなどと違って、
手術は簡単ですから、切りなさい。
内視鏡手術でもとれます」と異口同音の答えを返しました。

「関根さんは、食欲が衰えているわけではないですから、
急いで手術することはないでしょう。
大丈夫ですよ」といってくれたのは、
まえにこのコラムで紹介した、
日本の医療に警告を鳴らすアメリカ帰りの83歳、
元気ではつらつの神戸の内科医・中野次郎さんくらいでした。

まえにも書きましたが、いまの病院のガン治療は、
検査数値に基づいて、まるでガン患者を
「壊れた機械」と同じように「修理」する、
いや失礼!「治療」します。
どの病院も同じです。
つまり「病気を診て病人は診ない」という、
実に人間味のない治療を、
最良治療として実行しているわけです。

というのは医師会のガイドラインがあって、
たとえば、胃ガンなら検査数値にあわせて、
以下のよう順に治療を当てはめていくわけです。

・内視鏡的粘膜切除(EMR)
・縮小手術    (2.0センチ以下)
・定型手術    (2.1センチ以上)
・拡大手術
・姑息手術
・化学療法
・放射線療法
・温熱化学療法
・レーザー治療
・緩和医療

個人の複雑な症状を長く問診、触診するのではなく、
あくまで機械検査のデータに従って、
初期なら内視鏡手術、進行ガンなら切開手術、
再発転移なら化学療法から温熱化学療法まで、
まるでロボット修理のように割り当てて治療を施すわけです。
とにかく、病院に行けば「ガンは切れ!」――、
これがいのちの常識の世界なのです。
もちろん、いまはこうした病院発のガン情報が新聞やテレビ、
インターネットに溢れていますから、
多くの患者も、
医顔負けで「手術万能ガイドライン」を妄信します。
はたして、これでガンのような複雑な突発性老化病が治せるのか?
僕はいつも疑問を持ってきました。

ちなみに、いろいろな患者会に招かれて出てみると、
もう、下手な医師より自らのガン治療について
勉強している人がいて、これはとてもよいことだと思いますが、
自分が患者というより医師と同じレベルで喋っている――、
医師の「機械修理」式のガン治療・ガイドラインにそって、
奏効率がどうの、エビデンスがどうのと
とうとうと説明していますが、はたしてこれだけでいいものか?

僕は、長年の体験からいっても
人間のいのちって「機械の部品修理」とは違うと実感しています。
ガンはスローヘルス、つまり、
温かくて和やかな治療が待たれていると思います。
みなさんはどう考えますか?


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2007年11月6日(火)

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