元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1901回
手術をしなくていい時代が来る?(1)

ガンは手術だけが万能ではないという話の続きです。
先日、僕の主治医の帯津良一先生から、
新刊が送られてきました。
死を思い、よりよく生きる 」という新書です。

「どなたも『死』というものをきっちりと受け入れた瞬間から
逆に元気が出てくるのが特徴です。
死から目をそむけず、『いつでも死ねるぞ』と覚悟を決めて
真正面から死と向き合うようになると、
患者さんの表情はにわかに明るくなり、
病状が好転する場合が多いのです」――、
「死んでも自分はある」――、
という、帯津医師の宇宙150億年の
大いなる生命エネルギーを見つめた持論の死生観に始って、
よいエネルギー場の作り方、 ガン治療の問題点、
さらに代替医療の現状と、
先生の病院で励行している気功道場のことなど、
ホリスティック医学と、ガン患者が心得るべき
「これからのホリスティック医療」についての
考え方が、じつにわかりやすく書かれたものです。

僕は、この夏の胃の異変の危機を、手術や化学薬ではなく、
帯津医師の処方する漢方せんじ薬や、
王振国医師の漢方複合薬「天仙液」「天仙栓」、
そして、基本は「体を温める」こと、
「マクロビオティック玄米菜食法を励行する」こと、
こうしたガンと「上手に折り合う」養生法の組み合わせで、
なんとか乗り切ることが出来ましたので、
とくに、新刊の以下のような箇所について、
なるほどなるほどと感じながら読みました。
それは、医者と患者の間に生まれる信頼関係と、
底に生まれる『プラシーボ効果』の話です。
ちなみにプラシーボ効果とは、
「偽薬」と訳されますが、信頼している医師に
『この薬は絶対効きますよ』といわれて飲むと
それが何の効き目もない小麦粉のようなものであっても
ときに病気が好転する・・・そうした現象をさします。

「●手術をしなくていい時代がくる?
ワイル博士自身、著書の中で次のようなことを言っています。
世の中で一番いい治療法というのは、
最も侵襲(生体内の恒常性を乱す
可能性のある外からの刺激)が少なくて、
最もストレスが小さくて、
最も高いプラシーボ効果を生み出す治療である、と。
まったくそのとおりです。
プラシーボ効果を最大限に引き出すことによって、
より侵襲の少ない、よりストレスの小さい治療が可能になれば
患者さんの負担は大幅に軽減します」

今回の僕の胃の異変に対して、
もちろん、外科医である帯津医師は
手術の選択肢も提案されましたが、
「切りたくない」という患者の意向に沿って、
いつもの通り「漢方せんじ薬」を処方してくれました。
僕は先生の漢方薬が性に合うといいますか、
現実に何度かガン再発の危機を逃れる事が出来ていましたから、
免疫力を高める効果とともに、
この帯津医師との「心の信頼関係」という
プラシーボがじつにプラスに働いているのだ――、
双感じていつも感謝しているのですが、
何度もこの「処方効果」で不思議に症状が好転するのです。

もちろん、ガン治療に「絶対!」などというものはありませんが、
信頼できる医師と付き合う・・・そうしたいい場を作ることが
ガンの危機をゆったりと乗り切ることが大切なのですね。
この新書は、治療が「心」の面で及ぼす効果はとても高いという
帯津医師らしい話の詰まった新刊です。
帯津ファンならずとも必読です。


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2007年11月10日(土)

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