元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1922回
真っ暗なガンの世界に光明を灯そう

いま発売中の「いのちの手帖」に掲載されている、
「●ときめき対談●逸見晴恵VSイディス・シー」の話の続きです。
司会は、ガン克服9年の僕があたりました。
前回の「もっと、わくわく! ガン卒業旅行に出る」に続いて
「いのちの手帖」の対談の内容を紹介します。

           *

《真っ暗なガンの世界に光明を灯そう》

司会:いやー、おふたりとも、
10数年、自らのガンと闘うだけでなく、
より積極的に患者の心に勇気と希望を
もたらす活動を元気でされている。
これも、慎重な治療選択ゆえのことですが、
日ごろからの心の養生の賜物が大きいと思います。
僕の敬愛している帯津良一先生も、
ガンの治療は心がベースであるとおっしゃってます。
どういう風に気持ちを持つかということについて先生は
「心を日々ときめかすことが大切だ」とおっしゃる。
シーさんのいうように、どんなに頑丈な人でも、
ガンの腫瘍や臓器のことだけを考えていると滅入ってしまいます。
次の人生の設計をどうするかということ、
心をときめかかすことによって生きる勇気が湧いてくる
といった考え方をもったほうがいいと思います。

逸見:先ほどいったように、私は自分らしい夢をもって
「一年後はこうしたい」
「二年後はこうして、十年後はこうありたい」
とビジョンを持ったら、
それのために生きていきたくなるはずだと思っています。
それで輝くわけよね。
大人が夢を持ってもおかしい訳はありません。
子供のころと同じように「今年はこういうことをしたいわ」
「こういう夢を実現したいわ」って、
そう考えたらわくわくしてきて、
病気なんてやっていられなくなるでしょ・・・
って、そうじゃありませんか? 
もちろん、ガンになれば死と対面します。
ガン=死と思っても、それにくじけないで、
それじゃあ、生きてる間に何かしたい、もっと輝いていたい、
そして、子供にもそういう姿を見せたい・・・
ということになったら、
やはり夢が膨らんできますよ。

司会:危機は好期、ピンチはチャンスという格言がありますが、
危機をただあきらめるのではなく、
与えられたチャンスだと考えれば、これ以上
悪いことはないわけですから、希望も勇気も湧いてくる・・・。

逸見:ポジティブにどうやってとらえるかによって
人生が変わってくる。

シー:その通りだと思います。
関根さんが言ったように
「危機がチャンスだ」という心の持ち方について、
自分の体験を通して、
できるだけ多くの患者さんに伝えていきたいと思っています。(略)
患者のみなさんと話し合うことで、自分も学んできました。
この十年にたくさんの出会いがあって、学んだことは、
実は、“ガンになってからは、ガンになるまえよりも
心身が健康になった”ということです。
ガンになって十年、
自分が変わったことに満足し、感謝しています。
以前とは逆で、自分が考え、講演したり、話し合ったり、
一緒にボランティア活動することが、すべて自分の生きるパワー
となって戻ってくる――この心の循環が実感としてあります。
例えば、今を一つのローソクだとしましょう。
ガンを真っ暗な状況だとしましょう。
我々は一つのローソクの光にしか過ぎない。
今は一本か二本でしかないけれど、いろいろ伝えることによって、
たくさんのローソクができます。
真っ暗なガンの世界を明るくできるわけです。これこそ光明です。
今回は、同じ歳で、同じ悩みを乗り越えてきた
逸見さんと会えて本当によかったと思います。(以下略)

            *

これが、10年以上に渉って、上手にガン延命を続けている
お二人の結論です。素晴らしいですね。
どうぞ、みなさんも、
わくわく、ときめいて、お過ごし下さい。


←前回記事へ

2007年12月1日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ