元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1921回
もっと、わくわく! ガン卒業旅行に出る(2)

朝日新聞の「患者を生きる」というコラムの
新シリーズ「がん」で、僕の友人の逸見晴恵さんの
ガン体験記が6回連載で始まった――、
合わせて、いま発売中の「いのちの手帖」に掲載されている、
「●ときめき対談●逸見晴恵VSイディス・シー
子宮ガン、乳ガンを超えて
もっと、わくわく、 もっと、輝いて・・・」を読もう――、
という話の続きです。
司会は、ガン克服9年の僕があたりました。
前回の「もっと、わくわく! ガン卒業旅行に出る」に続いて
「いのちの手帖」の対談の内容を紹介します。

          *

逸見:おいしいビールや料理をたのしんだり、
オペラを観賞したりと、
みんなで「心のガン卒業旅行」を満喫してきました。
もちろん、帰国してから抗がん剤治療をする方もおられますが、
水上先生にお願いして、
旅に行く前と後とでは、
どう血液細胞が活性化されるか? 
希望の方には、そうした数値的なことも試してもらいながら、
自分たちで出来る範囲で、
日々の気分を高める、生き甲斐に喜びを見出て、
みんなで楽しもう!っていうわけです。

司会:素晴らしいことだと思います。
逸見さんは、医師でもとてもできないような活動を
やっておられるわけですが、
シーさんも、多くの患者さんの心の支えになる活動をやってますね。
僕も一度、台湾に行ったときに、
連れて行ってもらったこともあるのですが、
中台禅寺という、大きな禅宗のお寺があって、
そこの熱心な信者ですね。
ご主人のルーさんと一緒に、
いろいろとボランティアをやっておられる。
シーさんはアメリカ支部の会長とか。
ガンで大変な目に遭っているのに、
どういうボランティア活動をなさっているか、
話を聞かせてください。

シー:シリコンバレー支部の「太谷精舎」の会長をやっております。
今は募金活動やいろいろなボランティア活動をしていますが、
仏教の教えを通じて、
今のガン患者に、心をどうやって良くしていけるか
ということを考えて、活動させてもらってます。
健康も生き方も基本は心ですから、
心を通して先のことをどう考えるか? 
ここがしっかりすると、運動とか食事とか、
肉体的な養生法にも真のパワーが増してくるわけです。
患者さんは身体的な治療にのみ関心がかたよりがちです。
すると苦痛や病気そのものが自分自身のすべてになってしまって、
がんじがらめになってしまいます。
いつも心に平常心をもてるように、
お祈りしたり、瞑想したり、
心の問題を話し合っております。
また、夫のルーが国際癌病復康協会の理事長をしており、
天仙液をはじめとした
漢方の世界的な普及事業をしておりますので、
私も副理事長として、ガン体験を通じて、
各国で講演活動もしております。

       *

逸見晴恵さんは子宮頸ガン13年、
イディス・シーさんは子宮頸ガン、乳ガンを克服して11年・・・
というキャンサーサバイバーですが、
自らの闘病ばかりでなく、
多くの患者や家族の仲間と、生き甲斐を育んできたことが、
上手にガンと折り合っていくヒケツのようですね。
おふたりの話は、もう少し続きます。


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2007年11月30日(金)

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