元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1956回
新春対談「偽食から正食へ」(4)

昨年、2007年の世相を象徴する「漢字」一字が
「偽」と決まった。
第1位が「偽」、第2位が「食」というから、
まさに「偽食」の年だった――、
「美食」「飽食」そして「偽食」から、わがいのちを守るため、
ことし年頭に「偽食から正食へ!」とメッセージを送るべく、
僕が敬愛している食養生法の大先輩で
「正食協会」会長の岡田定三さんと
「むすび」という月刊誌1で新春対談をした――、
という話の続きです。

岡田 だから、病気するのはいいこともあるわけです。
脳梗塞をした人などは、
かなり食事に気をつけるようになりますから。

関根 僕はマスコミの世界に長くいましたが、
医療や治療、養生の情報が、
病院と医者の側からしか出ていないことがわかりました。
ジャーナリストといわれる人たちも、
結局は病院や医者の研究論文からもらった情報を
敷延して書いているだけであ?て、
決して患者のためを思って書いているわけではありません。
僕自身もそうして書いていたこともありましたが、
患者になってみるとこれは耐えられないことだと思いました。
患者の気持ちにもう少し近い集会やメディアが
つくれないものかなと考えて、
患者がゆったりと過ごせるという意味合いで、
「スローフード」がはやっていたので、
「スローヘルス」という言葉を造語しました。
そして、スローヘルス研究会として、
賛同する患者さんや家族、お医者さんを集めて、
活動を始めました。
僕自身も、そうした活動を通して、
かなり元気づけられたところがあります。
僕の主治医である帯津良一先生には、
人間のいのちは心がベースにあって、
その上に養生があって、
西洋医学というのは
2階の片隅にあるにすぎないということを教えていただきました。
西洋医学は、否定はしませんが、
逆さまにはしたくないなあと思っています。
昨年1月号の岡田会長の巻頭言
(「むすびの原理を実生活に生かす」)
にあったように、あまりにいのちを細分化していくと、
ロボットの機械ではないので、
壊したら元に戻らないのがいのちだという観点から、
全体的ないのちの考え方というのを徹底した方が
これからはいいと思います。
ただ、全体的な医療というのは、
今の西洋医学のシステムの中には入らないわけですね。
それならば、「全体」を重視するいのちの考え方に基づいて、
患者の側でメディアをつくったり、集会をしたりして、
そういう方法でいのちをながらえる人たちを
増やしていくということが必要なのではないかと思います。
今の社会では、
どうしても「部分」を考えることが
合理的であるとされていますが、
やはり本来は全体的にものごとを考えるという方を、
できるだけ論理化したり、メディア化したりして伝えていく。
それは今の西洋医学のお医者さんでは無理だと思います。
臓器やいのちを細分化することによって
医学が成り立っていますから、
それを否定したら自分を否定してしまうことになるので。

岡田 絡み合ったものを一元的に整理して
論理的にきちんとつながりをつけるためには、
マクロビオティック的な発想が欠かせません。(以下略)

          *

岡田さんとの新春の正食対談はまだまだ続くのですが、
興味のある方は、
いま発売中の月刊「むすび」新年号をご覧下さい。
2008年こそ「飽食から正食へ」
「偽食から正食へ」・・・これを目標にしてください。
新年号には、僕の友人で白血病を克服した
花井陽光さん
(正食協会編集委員・NPO終のすみか研究会主宰)2や
食養指導者の山村慎一郎さん
(ゴーシュ研究所主宰)3も連載していますから、
読めば、きっと、あなたのいのちのエネルギーを高める
「正食=マクロビオティック食養生法」の
知恵と長所を知ることが出来るはずです。

1 http://www.macrobiotic.gr.jp/musubi/top/index.html
2 http://tsuinosumika.blog113.fc2.com/blog-category-0.html
3 http://www.goash.jp/


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2008年1月4日(金)

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