元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1983回
目の下のクマは腎臓の衰え

マクロビオティック食養指導者である
山村慎一郎さんの著書
自分の顔を見るのが好きな人は病気になりにくい」と、
そこに書かれた「内臓の不調は、必ず顔にあらわれる」とする
望診法と食養生法の抜粋紹介の続きです、

たとえば、テレビのニュースなどで、
中高年の政治家や財界人の顔が大写しされ、
よく眼の下に大きなクマを作っている人がいますね。
僕は、ああ、この人も連日の酒宴や仕事のストレスで
そうとう内臓がイカレテいるな!
こんな人たちに国の運命を任せておいて大丈夫かなあ?
と思って眺めているのですが、
ずばり、山村さんの本では
「目の下のクマは腎臓機能の衰え」だと診断されています。

「腎臓の不調は、顔の二ヶ所にあらわれます。
第一に目のまわり、とくに目の下です。
多くの場合、目の下に袋のようなふくらみができます。
このふくらみは、体の水分の
悪いときや脂肪のとりすぎという、
二つの違った原因でできます。
どちらも腎臓と膀胱のはたらきが悪いことを示します。

とくに最初のタイプは
飲みものや果物、
ジュース、ビールなどの水分のとりすぎが原因。
ときには体が冷え切って腎臓のはたらきが弱っているのです。
頻尿にあることもあります」


「二番目のタイプは、
腎臓組織に脂肪がたまっていることを示しています。
将来、腎臓結石や尿路結石ができる可能性があります。
また、目の下のクマは、
体に疲労がたまり、
腎臓の機能が落ちていることをあらわしています。
徹夜するとできるでしょう?
疲れると乳酸がたまるほかに細胞の
塩酸濃度が濃くなるといわれますが、
それが目の下のクマとなって出てくるのです」

では、どうすればよいのでしょうか?
さらに続きを読みましょう。

「慢性的に目のクマが黒く
あらわれやすいタイプの人は、
塩分をとりすぎないほうがいいでしょう。
切り干し大根、白菜や長いも、
とろろや昆布といったねばるものや、しいたけを食べて
体に蓄積している塩を溶かしていきましょう。(略)
『私の場合は水分より脂肪かなあ』と言う人は
乳製品、肉、脂肪、糖分、精白小麦粉などを
ひかえたほうがいいです。
とはいえ、遺伝的な体質もありますから、
完全に復調するまでには時間が長くかかります」

さあ、とくに中年のサラリーマン諸氏に
思い当たる事はないでしょう?
もし、目の下にクマや袋をつくって、
体調が悪いと言う人がいたら、
まず自分の顔をじっくりながめて見て、
それを引き起こしている食べものを減らすことを考える
――それが、薬を飲む前の基本原則というわけでしょう。

さて、山村さんの望診法には目からウロコの興味深い
話がたくさん本に出ているのですが、
サラリーマン諸氏に、さらに気になる
肝臓や胆嚢の病気の望診法が載っています。


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2008年1月31日(木)

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