元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1987回
マクロビオティックと「温暖化・食糧危機」(2)

いま発売中の正食協会の月刊誌「むすび誌」2月号の
巻頭特集
「マクロビオティック革命――新たなネットワークの時代に
家庭から静かな生活革命を」という座談会では、
「マクロビオティック食養生法は、
ただ病気やダイエットの癒しとしてではなく、
いま切実な問題となっている
「温暖化」「食糧危機」の解決法の大切なカギを握っている」――
という、じつに示唆に富んだ内容ですので
続けて抜粋紹介しておきましょう。

出席者は、
・岡田定三 正食協会会長
・花井陽光 NPO法人ついのすみか研究会主宰・正食協会編集委員
・波多野毅 寺子屋TAO塾代表、正食協会編集委員
・山口徹平 「むすび」誌の前副編集長、正食協会編集委員
・・・の4氏です。

           *

山口 以前、「温暖化で米がとれなくなったら、
イモが主食になる」という新聞記事を読んだことがありますが、
「船井幸雄オープンワールド」で高木善之さんは
「温暖化で100年後に海面の水位が5メートル上るということは、
埼玉あたりまで水に沈むことになる。
平野部が水に沈むということは、
畑がなくなってイモもできなくなる。
だから、もっとシリアスな問題である」と言われました。(略)

波多野 エコビレッジを創造していく場合でも、
今あるコミュニティを再生していく場合でも、
いかにつくっていくかにかかりますよね。
そういう意味でも、マクロビオティックの英知は
大いに活かされていると思います。

花井 どの町の歴史にも、特有の個性があります。
その地域の個性が日本全体に通用するにはどうしたらいいのか。
(略)
昨日も安城市郊外にある、無農薬の食材を使った
イタリアンレストランに行ってきました。
店の前の八反歩の田んぼがあり、
オーナーが有機栽培米を作っています。
17年前にその店を始めたそうですが、
珍しいことをしているというので、
いまだに反発されているという話でした。
マクロビオティックがこれだけ一般社会でヒットしても、
新幹線の駅のある安城でさえ、
無農薬有機栽培の素材を使ったパスタというのは、
地元では歓迎されていない。これにはびっくりしました。

岡田 これからの正食運動を具体的にどう展開したらいいか。
目標やビジョンをもち、
それに共鳴する人を集めていくという動きが
大事かなと思います。(略)

花井 マクロと言う土台の上にもう一つ
日本を再生させるという社会的テーマがあればいいと思います。

岡田 「むすび」誌でいろんな人たちをどんどん取り上げるという
縁結びを積極的にやっていくことも、
これからは大事だと思います。

          *

この座談会は、個人個人の体の改善のみならず、
いま、皆が直面している
「温暖化や食糧危機」の問題を解決するためにも
マクロビオティックによる「正食」がいかに大切であるか――、
これについて熱気を込めて語り合ったものです。
興味のある方は、ぜひ、「むすび」誌のホームページ※1を見て、
一度、手にとって読んでみてください。
これまで、世間で常識と思われていた、
ライフスタイルを見直す、「目からウロコ」の話が一杯です。

また、この雑誌には、「いのちの手帖」の闘病記でもおなじみの
花井陽光さん※2による
「マクロビオティックと温暖化、食糧危機」
の問題をえぐる「ついのすみか」という連載エッセイも
のっていますので、あわせて読んでみましょう。


1 http://www.macrobiotic.gr.jp/musubi/top/index.html
2 http://tsuinosumika.blog113.fc2.com/blog-category-0.html


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2008年2月4日(月)

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