元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2035回
次号「いのちの手帖」を読む前に

「いのちの手帖」はすでに4号まで発売しています。
次の5号の購読希望者から申し込みが来ていますが、
すみませんが、発売は6月にずれる予定です。
いま、患者、ジャーナリスト、著名作家はもちろん、
帯津医師はじめ医療関係者から原稿が届き始めましたので、
いましばらくお待ちください。

ホリスティックな養生人生を設計し、
なんとか上手に快適に納得の行く人生を送っていただくために
鋭意準備中ですが、
こうしたことについて知りたい方は、、
僕は「ガン延命学新書」という
ポケット版の新書本を書いてありますので、
まずは、そちらをじっくり読んで、
長寿難病時代を生き抜く
スローヘルスな知恵と実践法を身につけていただきたい――
という話の続きです。

ガンはただ切ったり、叩いたり、焼いたりするだけで
完治するといった、切り傷治療のような発想では限界があると
僕は、この10年の体験から実感しました。
このスローヘルス延命法のポイントが、
「ガン延命学新書」の「あとがき」に書いてありますから、
ぜひ、読んでいただきたいと思います。
「患者は壊れた機械にあらず」
そろそろ、過酷なガン治療の
「功罪」を情報公開せよ――と題する
「あとがき」のさわりは・・・

      *

●「ブラックジャック」「神の手」そして
「魔法の弾丸」に騙されない

芸能人やスポーツ選手のガンが多くなってきたからでしょうか、
テレビのワイド番組や新聞や週刊誌などで、
不安と恐怖、そして涙と美談を交えた
ガン闘病記事が増えています。
とくに季節の変わり目には体調を崩す人が多いせいでしょう。
筆者のまわりの何人かの患者さんからも、
ガンの再発転移にどう対処したらよいのかといった
相談を貰うことが多くなっています。

しかし、ガン病棟の治療実態はどうでしょうか?
ガンと診断するとすぐにメスを振り回し、
大量の抗ガン剤を投与して、
「これで完治します」「これで順調です」と甘言を弄する――、
そして、再発や転移して、
もう施す抗ガン剤がなくなると、
もっと副作用の強い「治験薬」を実験する――、
さらに治療マニュアルがなくなると「余命3ヶ月です。
緩和ケアを覚悟してください」と患者に引導を渡す――、
極端ないいまわしかも知れませんが、
いま大病院で行われている“通常医療”と称するものは、
こうしたガン患者を機械部品のように扱っては放り出す、
冷酷な治療といって言い過ぎではないと思います。
医療ミス、医療過誤といわないまでも、
ガンそのものではなく、
過酷な治療の副作用や合併症でいのちを縮めるとしたら、
患者と家族にとってこれほど悲しいことはありません。

たしかに手術や化学薬は日進月歩の勢いで進歩しています。
多くの患者が藁にもすがる思いで最新の治療を捜し求めます。
いっとき、手術や化学薬で症状が改善されることがあります。
しかし、大抵の患者が激しい副作用や後遺症、
さらに再発と転移の不安のなかで、
入退院を繰り返す日々となります。


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2008年3月23日(日)

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