元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2036回
既刊「ガン延命学新書」のポイント

「いのちの手帖」はすでに4号まで発売していますが、
次の5号の購読希望者から申し込みが来ていますが、
すみませんが、発売は6月にずれる予定です。
その前に、既刊拙著「ガン延命学新書」を
じっくり読んでおいていただきたい――、
そのスローヘルス人生患者学のポイントを書いた
●「ブラックジャック」「神の手」そして
「魔法の弾丸」に騙されない・・・と題する、
「あとがき」の紹介の話の続きです。

          *

はじめは気がつかなくても、
やがて、この世の中に「一発完治の特効薬」や
「神ワザの手術」などないことに、
多くの患者と家族が気づくわけです。
たとえば、抗ガン剤が効いたというと
「ガンが治った」と思われがちですが、
これは大きな間違いです。
抗ガン剤の「奏功」とは、
100人に20人以上についてガン腫瘍が半分に縮小し、
この状態が4週間以上続くことを意味します。
5人に一人にこの効果があれば認証されているのです。

また、製薬会社のホームページを見れば分かりますが
シスプラチンとか、ジェムザールなど、
いわゆる抗ガン剤は、標準商品分類では
「毒薬」に分類されていますが、
こうしたことは患者に手渡される処方箋にも書かれていませんし、
「抗ガン剤=魔法の弾丸」情報を流す、
マスメディアの記事では、めったに触れられていません。

ですから、大病院の医師たちも、
もういい加減に、いま公認されている
手術、抗ガン剤、放射線の「功罪」と「限界」を
患者と家族の前に情報公開し、
「切れば完治します」「最新の抗ガン剤なら治ります」などと、
もったいぶったことを言わずに、
「ガンは感染症や切り傷の治療のようにはいきません」
「ガンは全身老化症の前兆です」
「人間のいのちは機械修理のようにはいきません」と、
もっと素直に明言した上で、
患者と家族に、より精神性の高いホリスティックな治療設計を
提示すべき時代に入ったのではないでしょうか?

たしかに、大病院には手先の器用な
ブラックジャックという名医もいるでしょう。
神の手と呼ばれる、手術回数の多い医師もいるでしょう。
ネズミの実験で効果の出た「魔法の弾丸」と
呼ばれる抗ガン剤もあるでしょう。
しかし、よく西洋医学サイドからは、
東洋医学や代替療法をエビデンス(実証性)のない、
迷信のような医学だと指弾しますが、
近代西洋医学にも偏狭な迷信まがいの話が
たくさん潜んでいるわけです。

人間のいのちを壊れた機械のように扱う
「部品修理医学」だけでは、
もうこの複雑化したガンという
突発性老化病=生活習慣難病は治まらないことが、
患者サイドから見抜かれてきたわけです。
もちろん、立証性が低い、非通常治療や健康食品に対する
過剰な氾濫にはチェックが必要ですが、
そのまえに正すべきは、
通常医療におけるガン治療の「功」と「罪」を情報公開し
、この長寿災難時代、さらに高度情報社会に対応した
患者実態に見合った医療システム=
より高次元の“いのち学”システムを
創りあげる時代が来たと思います。(以下略)。


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2008年3月24日(月)

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