元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2094回
「3A+1D」=これがガン延命力の知恵

ガン闘病とは「一歩一歩 ガンと共に歩む」であり、
養生設計、人生設計の積み重ねだ――
という話の続きです。
拙著「ガン延命学新書」の、
『第44章「神の手」や「ブラックジャック」に騙されない』
で明かした、ガン延命力の賢い考え方について、
さらに、本文から抜粋しておきましょう。

          *

ちなみに「これからの病院は、
いのちの広場であるべきだ」という発想は、
筆者の主治医である帯津良一博士の提唱する
「ホリスティック医学」の構想に触発されたものです。

ホリスティック医学とは、人間丸ごとをみる医学です。
そして四半世紀前から「スローヘルス」な治療法を推進し、
リードしてきた外科医・帯津良一博士は
日本ホリスティック医学協会の会長でもあり、
「患者、家族、医療者の三者が命のエネルギーを高める場を作る」
ことが究極の医療だと提唱しています。

「大学病院の権威主義に始まり、どこの病院でも、
医者が患者を見下ろす風潮が強いですね。
それでは医療とはいえません。
医療は、まず患者さんを敬う
気持ちが基本でなければなりません。
患者さんを中心に、ご家族、医療者、
この三つの立場の人たちが心を合わせて
病気と闘う、それが医療であるべきです」

「だから、患者さんが癒されていくためには、
いかにエネルギーの高い場に
身を置くかが鍵になりますし、
患者さん自身も場のエネルギーを
高めるために貢献しなければなりません。
しかし残念ながら、そうはいってないのが現状です。
西洋医学陣営は相も変らずエビデンス(注・立証性)が
乏しいといって代替療法を白眼視しますし、
代替療法側は商業主義に走るあまり
誇大な宣伝によって患者さんに
余計なストレスを与えてしまうこともしばしばです。
患者さんと医療を提供する側と
の統合がまったく成っていないのです」

これからの長寿時代――国民医療費は年間30兆円を超え、
ますます増えていきます。
患者の医療負担は一人一人に重くのしかかります。
もし高額な薬漬け治療でいのちを失ったら、
これほど悔やまれることはありせん。
もちろん患者を機械のように扱うマニュアル病院は、
その「いのちの広場」としての存立が問われてくるでしょう。

           *

いまや、医療だけではありません。
商売でも会社でも、
とくに若い営業マンの「マニュアル棒読み」のような
詐欺まがいの商法が巷にあふれています。
ま、ですから、人間味を期待する
中高年や老人たちがオレオレ詐欺や
一髪千金商法に騙されてしまうのでしょうが、
社会の仕組みすべてに機械的便利主義が蔓延しておりますから、
とくに「いのち」にお金が絡むガン治療には、
まさに「自らの人生を創る」=
この創造的延命学の知恵が大切になってきたわけです。
「あせらない、あわてない、あきらめない」で
一歩一歩積み重ねていく「3つのA」が
ガン延命力をつける秘訣ですが、
これに「騙されない」も加えて、
「3A+1D」を、これからのガン延命力の知恵として
肝に銘じ、一歩一歩「いのちを掴んで」
いただきたいと願っています。


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2008年5月21日(水)

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