元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2100回
食品の発色剤は大丈夫か

子どもたちを蝕んでいる
食品添加物の恐ろしさについて
食箋指導者の山村慎一郎さんと
一問一答した拙著「しなやかな玄米菜食」
の抜粋紹介の続きです。

      *

Q=発色剤の発ガン性で
「ガンに関する部分では
合成保存料のソルビン酸と発色剤の亜硝酸塩の
発ガン性が問題になっています。
食品の添加物の欄を見ると、
よく書かれてある添加物ですね。
ハムや肉によく使われる亜硝酸塩(発色剤)と
アミン類が一緒になると
強力な発ガン性のある
ニトロソアミンという物質ができます。

このアミン類というのは
タンパク質でアミノ酸の一種です。
ソルビン酸だけでも発ガン性が確認されているのに、
さらに強力な発ガン性を出す亜硝酸塩を使うなんて
イヤハヤです」

Q=亜硝酸塩を含む発色剤は
どんな食べ物に添加されているのですか?
「この発色剤は肉やハムだけでなく、
レタスやほうれん草がしおれないように
パリッと新鮮に見えるようにするためにも
使われているそうですよ。
ちなみに薬さえも要注意です。
薬を間違えて飲まないようにいろいろ
色がついていますが、
これらにも合成着色剤や発色剤が
使われている場合があります」

さらに、この亜硝酸の毒性は
農薬からも口に入るというのです。
「この亜硝酸は農業分野でも
大きな問題になっています。
野菜を選ぶ時、
緑色がうすいほうを選びますか、
それとも緑の濃いほうを選びますか。
ほとんどの人が濃い緑を選ぶと思います。
ところがここに大きな危険が潜んでいます。

日本の野菜は味よりも大きさを重視します。
小さい大根と大きい大根を並べてあれば
大きいものから売れていきますからね。
そこで農家では
尿素や硫安といった窒素系の肥料をたくさん施肥します。
これらは土にいる微生物が分解して
硝酸の形にしてから吸収されます。
この硝酸塩が口に入るとおなじみの亜硝酸塩になるのです。

過剰な施肥や化学肥料によって
農作物に硝酸体がたくさんありますよ、
危ないですよ、
と野菜の緑の濃さが教えているのです。
牧草地では牛は決して色の濃い牧草は
食べないということです」

       *

いやはや、偽食の弊害は、
あらゆる食材に影を潜ませているわけです。
さらに、こうした発色剤などの添加物の複合毒性が
これからは問題になるだろうというのです。


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2008年5月27日(火)

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