旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第93回
スケジュールに載っているのに乗れない便

フライトスケジュールで便を検索し、
その便に乗れる航空券を購入する。
これは、現地に着く時間や、帰国便の出発時間を
自分の都合に合わせたいときなどにピッタリの予約手段です。

しかし、この方法でベストなフライトを探し出し、
いざ、その航空券を予約しようとしたら、
航空券が販売されていなかった。そんな経験はないでしょうか。
スケジュールに記載されているのに、乗れない。
普通運賃、すなわちノーマル運賃なら間違いなく乗れますが、
ノーマル運賃は料金がとても高く、社用や公用ならともなく、
レジャーで、つまり自腹で払って乗る人はまずいません。
格安航空券やツアー用の航空券、
ゾーンペックス運賃などの割引航空券で乗った方が圧倒的に安い。
ところが、この種の航空券だと乗れないフライトがあるのです。

割引航空券で乗れないのは、ほぼ間違いなく、
コードシェア便と呼ばれるものです。
たとえば日本航空の運航する便に、
アメリカン航空が「AA00」便などと
自社便のフライトナンバーを付けている。
こうしたフライトがコードシェア便なのですが、
運航会社でない航空会社(この場合はアメリカン航空)の場合、
格安航空券などの割引航空券自体が
設定されていないことが多い。
だから割引航空券を買おうと思っても見つからないわけです。

1つのフライトを複数の航空会社で運航すると、
その複数の航空会社で乗客を集められますから、
空席が出にくくなるメリットがある。
1社より複数社の方がお客を集めやすいわけです。
そのため、コードシェア便はどんどん増えています。
フライトスケジュールではたくさんの便があるように見えて、
実際には半分くらいの便数しか飛んでいない路線も多いのです。

コードシェア便、
つまり割引航空券が設定されていない便を判別するのは
そう難しくありません。
AA7206、JL5012などと、
数千番台の数の大きな便名が付いているフライトは
コードシェア便である確率が高い。
特に5000番台より上がそうです。
予定を立てているとき、こうした便名が出てきたら、
あとでガッカリしないためにも、
航空会社や旅行会社に確認した方がいいです。


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