旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第186回
海外航空券にもネット割引

今年の上期(4月以降)の海外航空券がほぼ出揃いました。
料金相場やルールにはそう大きな変化はありませんが、
今までは数が少なかった種類の割引運賃が出ています。
航空会社の正規割引航空券を、自社のホームページを
通じて購入すると安くなるという割引運賃です。
正規割引航空券とは、
日本航空の「JAL悟空」とか、
全日空の「ゲット」などと、
運賃名を付けて売られているものが多い。
自社のホームページを通じて、
消費者に航空券を直接販売すれば、
流通コストを削減できるというのが、
航空会社のメリットとなります。
これもITがもたらす流通改革のひとつでしょう。

「IT社会」という言葉が使われ始めてずいぶん経ちます。
ITを「イット」と呼んで失笑された総理大臣がいましたが、
その言い間違いには、もちろん偶然でしょうが、
ITという言葉をより広める効果があったかもしれません。
その時期に前後して、
航空券の予約サイトも雨後のなんとか状態で、
続々と出てきました。
しかし、新しい流通方法が消費者の中に浸透するには、
一定の時間がかかります。
海外航空券のネット販売もそうで、
結局は消えていったサイトも少なくない。

関係者の話を総合すると、
海外航空券の日本でのネット販売に、
本当の手ごたえを感じるようになったのは、
去年の夏くらいからだといえそうです。
ネットでの航空券購入は、
国内ではかなりポピュラーですが、
そういう「下地」が整ってきた背景もあるかもしれません。
一度、使うとリピートしやすいというのも、
ネット販売ではよく言われることです。

そうしたタイミングを見計らって、
一気にホームページでの直接販売を伸ばしたいのでしょうか。
今上期、正規割引航空券をホームページで購入すると、
数千円、ヨーロッパなど8000円も割引になる、
そういうタイプの割引運賃が複数出てきました。
一度、料金だけでもチェックしてみてはいかがでしょう。


←前回記事へ 2004年2月27日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ