蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第263回 (旧暦10月27日)
ヤマイモ掘りのコツを伝授します

昨日約束したように、今日はヤマイモ掘りの話です。
ヤマイモ掘りの第一の難関は、
まず、いろいろな植物が生い茂ったヤブの中から
確実にヤマイモの在処(ありか)を見つけ出すことですが、
そのためには、黄葉したヤマイモの葉が落ち尽くしてしまう前に、
つるをたぐって根茎が埋もれている場所を
探り当てておかなければなりません。

それというのも、ヤマイモが生える場所には、
オニドコロやニガカシュウなど、
同じ仲間のつる性植物が混生しやすく、
しかも、これらのつる同士が互いにからみ合っていることも
しばしばあり、掘ってみたらヤマイモではなかった、
などということが少しも珍しいことではないからです。

というよりも、これらの葉は、形も大きさもよく似ており、
初心者のうちはオニドコロやニガカシュウを
ヤマイモのつもりで掘ることもあるのです。
そこで、ヤマイモの簡単な見分け方を伝授しますと、
まず第一は、ヤマイモの葉は
同じ場所から葉が2枚ずつ対生するのに対し、
オニドコロやニガカシュウは
葉が1枚ずつ互い違いに生えますから(これを互生といいます)、
葉の着き方を見ればすぐに判別できるはずです。

また、つるをたぐっているうちに、
もし判らなくなってしまったら、
そのつるを口に含んで噛んでみることです。
そうすると、ヤマイモのつるの場合は、
ヤマイモ特有の粘りけと香り、味がするのに対し、
オニドコロやニガカシュウのつるは、
粘りけがなく、苦い味がしますから、
この「つるを噛む」という方法を
ぜひ憶えておくことをすすめます。
そして、第二の難関は、当然ながら、
地中に深く伸びている根茎を、
折ったり、傷つけたりしないで掘り出す作業ですが、
これはもうひたすら根気と執念の勝負なので、
とにかく頑張るしかありません。
ただし、傾斜地に生えているものは、
平地に生えているものと較べると、
掘り出す手間が半分で済みますから、
できるだけ斜面に生えているものを見つけるのがヨロシイ。

なお、ヤマイモ掘りのプロが出没する地域では、
彼らが秋のうちに途中でつるを切り離し、
自分だけに解る目印を残しておきますから、
つるをたぐってもスカを喰うことになってしまいます。
したがって、こんなときは、彼らが残した目印を見つけ出し、
(慣れるとすぐに解ります)、ゴッソリ頂戴して帰るのが
賢い方法といえましょう。


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