Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第318回
「貴人の心をがっちりつかめ」

邱さんの『野心家の時間割』には、
「貴人」という言葉が登場します。
はじめてこの本を読んだとき、
この「貴人」というのは
どういう意味かなと思いました。

たしか、「貴種」という言葉があったぞ、
あれは、高貴な血筋の人という意味だったから
「貴人」もこれも同じような意味かなあと思いましたが、
邱さんによれば、
「自分を引き立ててくれる人」なのです。

「人脈というコトバがあるように、
人と人のつながりは殊のほか、大切である。
その人とであったことが出世のきっかけになり
道がひらけていく生涯の恩人ともいうべき人がある。
そういう人のことを中国語では『貴人』と呼ぶ。
『貴人』とは身分の高い人のことでなくて、
自分の手引きをしてくれる人のことなのである。」
(『野心家の時間割』)

したがって、自分にとって
「貴人」になってくれる人はとても大事な人ですが、
そういう人にはどうやって
出会うことができるのでしょうか。

「『貴人』といわれる人は、
ふだんおしゃべりをしたり、
酒を飲んだりしている友人のことではない。
自分の役に立つ、自分を引き立ててくれる人だから、
社会的地位も自分より高く、
知識や経験や財産を自分より多く持っている人であろう。
新しく入社した会社の上役かもしれないし、
転勤させられた先の、同じように
転勤させられた上役かもしれないし、
いずれにしても、そういう人は自分の目上の人であり、
多くの仕事を抱えた人であることは間違いないから、
その人に認めてもらうのに、
最初の第一印象が大切である。」
(同上)

「貴人」にいい印象をもってもらうためには
どういうことが必要でしょうか。

「『貴人』に最初に出会う時間は、おそらく
月が太陽に重なる日食の時間ほどの時間もないだろう」
(同上)

だから「短い時間に自分の言いたいことを
言える訓練をしておく必要がある」
(同上)。


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2003年7月11日(金)

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