今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第45回

塩卵入り茶碗蒸し  塩卵入り茶碗蒸し


シェンタン、
つまり塩卵を入れた
中国風の茶碗蒸しです。
中国の家庭料理でも、
卵は割合よく使いますが、
この料理は単純ですがいちばん微妙で、
味もよいと思います。
塩卵入り茶碗蒸し
シェンタンというのは、
家鴨の卵を灰と土と粗塩の中に漬けたもので、
ここではこれを生のままふつうの卵と混ぜて使います。
黒い灰を落としてゆでれば塩のよくしみこんだゆで卵となり、
これもお粥のお莱としておいしいものです。
横浜の中華街のようなところなら売っていますが、
手に入りにくいなら、この分量だけ
ふつうの卵を増やせばよろしいでしょう。
毎日重たい食事をして胃が疲れているようなときには、
こんな料理がぴったりです。

ここでは豚のひき肉を合わせましたが、
貝柱、えび、干しえび、かに、鶏肉、牛肉、蛤などに
替えてもかまいません。
でもいずれにしても、卵のおいしさを賞味する料理なので、
味が複雑になりすぎないように、
一種類だけにするほうがよいでしょう。
もっとも、干し椎茸を加えることもあります。

上に散らしたのはわけぎですが、あさつきやねぎでもよいのです。
ねぎのほうが香りはよいかもしれませんが、
青い部分を使うほうが彩りとしてはきれいです。
ねぎが太い場合は、縦に二つに割ってから小口切りにします。
スを立てずに上手に蒸すには、ふたの間に箸をはさんで
少しすき問をあけ、蒸気を逃がして蒸すようにします。



材料
1個
塩卵 2個
わけぎ(小口切り) 小さじ1
豚ひき肉 大さじ1
ごま油 小さじ2
調味料
卵の倍量(6個分)
小さじ2分の1
こしょう 少々


作り方
1. 塩卵は白身と黄身に分け、黄身は堅いので四等分しておきます。
2. 卵を溶いて塩卵の白身を合わせ100回くらい混ぜ、水を加えてさら100回くらい混ぜ、塩、こしょう、を加えてから泡をすくい取ります。
3. 肉、わけぎ、塩卵の黄身を加え、ごま油も入れます。
4. 蒸気の立った蒸し器に入れ、ふたの間に箸をはさみ、30秒間強火で蒸したあと、ごく弱火にして15分間ほど蒸します。


調理のポイント
いろいろな具を入れたりしないで、あっさりと卵のおいしさだけで食べたいものです。
ごま油とわけぎの香りと色をいかします。蒸し器のふたに箸をはさみ、高温になりすぎたり、水滴が落ちたりするのを防ぎます。

←前回記事へ 2004年3月10日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ