税理士・濱田善行さんの
「こんなんありだ税っ!」

第4回
松山千春さんの会社の所得隠しが見つかってしまいました。

今回は、
「歌手松山千春さんの会社に税務調査が入り、
 13年4月までの5年間で行った
 約6千万円の所得隠しが見つかった。」
という話です。
前回同様、全3回(水・木・金)のシリーズですから、
水・木と読んで、
金曜日に全部通して読んでいただくのもイイかも。

ところで、
『所得』ってわかります?
確定申告で「奥さんの所得は?」と聞かれて、
収入額と間違えてしまったことのある人も多いと思います。
要は、「税率をかける前の、税金を計算するための金額」
と、いうことなんですが、
ここではあっさり、『利益』と考えてもらうことにします。

利益は、収入から経費を差し引くことで計算されるものです。
よって利益を小さくするには
売上を少なくするか、経費を多くするかしかないわけですが、
千春氏の会社では、
仕事を発注してないにもかかわらず、
外注費という架空経費を計上して、
利益を少なくしていました。

今回の調査で税務署は、
この外注費の一部を、『交際費』として修正しました。
「交際費だって、経費じゃないの?」
と思われるかもしれませんが、
税務上、交際費は必ずしも経費ではないのです。
会社の資本金の額によって
経費となる交際費の枠が決まっていて、
大企業はその全額が、
中小企業であれば、最高でも320万円までの金額しか、
経費としては認められないのです。

よって、
芸能プロダクションという千春氏の会社の業態を考えれば、
既に320万円の交際費の枠は全部使い切っているでしょうから、
修正された金額が丸々経費にならず、
全てが課税対象にされたハズです。

ただ、週刊誌的に問題とされたのは、
この架空外注費とは別のことでした。

これについてはまた明日。


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