税理士・濱田善行さんの
「こんなんありだ税っ!」

第16回
税金とは、国が評価したあなたの価値だ!

会社は、
これだけの仕事ができる(ハズだ)からこれだけ払おう、
という具合に、
あなたの価値を給料という形で評価します。
一方、国は、
これだけの稼ぎがあるのだからこれだけ納めてもらおう、
という具合に、
会社が評価したあなたの価値に、課税します。
ですから税金は、
「国が評価したあなたの価値」と云えます。

ところがほとんどのサラリーマンは、
国からの評価額である自分の納税額を知りません。
会社からの評価額である
自分の給料について答えられない人はいないのに、です。

なぜこれほどまでに知らないのか?
これが今回のテーマです。

毎年、2月16日〜3月15日は、
個人の確定申告の期間と決められています。
個人の確定申告とは、
主として、個人で事業をしている人が、
「今年1年間の売上はいくら、経費はいくら、差し引きいくら?」
と、いうことを申告する制度で、
この「差し引きいくら?」に対する税金を、自分で納めます。
これを、申告納税制度といっています。

一方、サラリーマンの税金は、
毎月会社が給料から天引きして納めてくれています。
これを、源泉徴収制度といっています。
そして年末には、
1年間に納めるべき適正額の計算を、
会社が本人になり代わってやってくれます。
これを、年末調整というのですが、
これには、
人の財布からお金を抜きとってても、
それを感じさせなくさせる
ある種、麻酔のような効果があるのです。

コワッ…

また明日。


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