税理士・濱田善行さんの
「こんなんありだ税っ!」

第32回
自分の身の丈を知ろう

ピーピー君脱出計画は頭に思い浮かべるだけではダメだ。
必ず何かに書き出して欲しい。

先ずは、入金の部。
給料日の前には必ず給料明細というのが渡されるだろうから、
とにかく銀行に振込まれる額をきちんと確認しよう。
「給料、たくさんあったらいいな」
という無意識の意識が働くため、
額面金額を見て安心してしまいがちだが、
これはむしろ二重線か黒ペンで消してしまって、
振込まれる金額にしっかり蛍光ペンを引いて、
それを書き出す。

次は、出金の部。
これは人によってケースバイケースではあるけれど、
都内、ひとり暮らし、独身者を想定すると、
おそらくこんな感じではないだろうか?

家賃80,000円、水道光熱費7,000円、電話代13,000円、
新聞5,000円、生命保険25,000円、
財形20,000円、食費40,000円、合計190,000円

これらは、そのほとんどが銀行引き落としであるため、
家賃と食費以外は、
実際に払っているという実感があまりないのだろうけれど、
間違いなく、毎月支払っている固定的な支出だ。
人によってその他にもあれば、全て書き出す。

この手取額と固定的支出の差額が、
自分が使える金額ということになる。

実際に、
自分の数字をあてはめて計算して見ればわかると思うが、
ピーピー君であればあるほど
その少なさにびっくりするハズだ。
もちろん、この差額をいろんなものに使ってしまうワケだから、
むしろこの先の支出こそをコントロールすべきなのでは?
と考える人もいるかも知れないが、
この先はその人の性格や人生観の問題だから、
ボクがアドバイスするのはココまで。
とり急ぎ、
自分の身の丈を知る方法を伝授したということです。

簡単なこととはいえ、このように、
入ってくる金額と出ていく金額をきっちり把握することは、
資金計画をたてる際の最も基本的な考え方なんです。

また明日。


←前回記事へ 2002年11月7日(木) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ