第8回
カフェビジネスって何なの その4
理念の構築

私がお手伝いをしたコロラドチェーン10号店は
無事オープンし、繁盛しました。
2階10坪と云うハンデがあったにもかかわらず
毎日10回転以上の来客人数を数えました。
コロラドチェーンは三人のコーヒーマンが
ロマンとヴィジョンと戦略をもって創り上げたチェーンです。
一人目のコーヒーマンは丸紅と云う商社に勤めながら
丸紅が自ら農園を経営し、高品質なブラジルコーヒを創り
ダイレクトに家庭まで届ける事を夢とした男と、
単身ブラジルに渡り、コーヒー生豆の品質鑑定を学び
世界一のコーヒー鑑定士になった男、
この男のロマンに惚れ、自らチェーン店の展開に
全力を傾けたコーヒーメーカーの男。
この三人でコーヒーマンのエネルギーが生み出したのです。

カフェのビジネスの経営理論は何かと云うと
私はエネルギーと答えています。
カフェと云う店から得られるものは二つのエネルギーです。
一つは「心のエネルギー」
もう一つは文字通り「身体のエネルギー」です。
この二つのエネルギーを通じて人々は元気になります。
人を元気にさせる、活き活きとさせる、
明日への前進を約束させる、
カフェとはこの様な不思議なエネルギーを持つものなのです。

ではカフェを成功させるには
どの様な経営資源が必要なのでしょうか。
その答えはすでにマクドナルド出しているので
それを引用して答えたいと思います。
1.クオリティー(Q)
2.サービス(S)
3.クレンリネス(C)
4.バリュー(V)

と云っています。

クオリティーは品質と美味しさを約束したものであり
サービスとはスマイル0円に代表したものです。
クレンリネスは光り輝くと云う状態を維持する事で、
バリューとは他店にない圧倒的な差別化要因を云います。
昔からマクドナルドが日本に出店しない前から、
喫茶店の経営資源は
1.コーヒーの美味しさ
2.挨拶と笑顔
3.アトモスウェア(雰囲気)

と云っていました。
全く同じ経営資源である事が解ります。
今のカフェの経営資源は
1.商品の魅力
2.人の魅力
3.店の魅力
4.立地創造 

という4つの資源をいかに構築するかにかっています


『理念は経営資源に優先し
経営資源は販売戦略に優先される』


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