第26回
カフェの今を知る その1
あの企業もあの国からもカフェマーケットに参入

1〜25回まではカフェを外から見て、
カフェで成功する概念を知ってもらいました。
そしてカフェ事業を自ら行う場合の環境もお伝えしました。
これからはもう劇場の内に入って
成功する劇の実際のシナリオづくりになります。

スターバックスの経営が赤字だから
もうカフェブームは終わったと短絡的に考えてはいけません。
スターバックスの売上げが下がったと云っても
まだ一店当り 1億2千万円/年 あるのです。
粗利益高で見ると、
ファーストフードの一流の店よりも多いのです。
ドトールコーヒーショップの繁盛ぶりは衰えを知りません。
そして名古屋中心で230店舗のチェーンになった
「コメダ珈琲店」は360円のフルサービスの店で
8千万円の一戸建ての店を投資して
年商1億1千万円も売り上げます。

前にも述べた儲けの構造(FLRコスト70%)を
構築する業態を持つカフェへの参入はまだまだ続いています。
下の表では6つのグループがカフェへの参入をしています。
内外のコーヒーロースターが直営や
フランチャイズチェーンで展開するのは当り前ですが、
注目すべきは、ファッションメーカー・生活用品関連企業と
脱サラのグループです。

この二つのグループには共通したコンセプトがあります。
それは店づくり、商品づくりの視点を利用する側の見方、
考え方で創っていると云う点です。
メーカーや企業の立場からカフェを作るより
はるかにオリジナリティーがある事は
注目して良いと思います。


『作る、造る、創る』でマーケットを創造する。


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