第27回
カフェの今を知る その2
東京のカフェのコーヒーの50%以上が
セルフサービスカフェなんです

昭和55年に本格的にスタートしたセルフサービスカフェは
現在3500店が全国にあります。
”カフェ”喫茶店が現在9万店と云われますので
その4%弱の少なさですが、
コーヒーの杯数=客数とすると全国平均で15%を超え、
東京の場合ですと50%を超えるかもしれません。

なぜセルフサービスカフェがこの様に拡がったのかは、
(1)儲けの構造がしっかりしていた
(2)商品に魅力があった
(3)チープなイメージを与えなかった
と云えますが、
一番の要因は、価格にあったと云えます。
その価格も現在では158円(税込み)から350円まで拡がり、
ベーカリーやコンフェクショナリー(菓子製造)まで併設をされ
客単価(来客者一人が使用する金額)も230円から500円と
巾広くなっています。

この客単価の違いと来客動機の
T.P.O(時間、場所、場合)を掛け合わせると
「業態」づくりが出来ます。
ゆっくりコーヒーを楽しみ一人や二人の時間をすごす、
スターバックスとうまい早い安い、
さりげなく小粋(こいき)のドトールコーヒーショップは
隣り同志に出店しても以外と売上にそう影響がないのは、
お客様(この創業大学ではこう呼ばせて下さい)が
上手に使い分けをしているからです。

今セルフサービスのカフェは下の表のように
多くの業態に分化して発展しています。
コンビニエンスストアやデリカの店との
コラボレーションの店はようやく実験段階になったばかりです。



『業態づくりは客単価×利用動機で創造する』


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