第28回
カフェの今を知る その3
二等地だってセルフカフェができる

セルフサービスカフェの発展と分化は
ますます拡がっていきます。
特に注目するのは「二等地のセルフサービスカフェ」です。
チェーン店が、店通りの多い所(一日15000人が店前を通る)を
出店の基準にして来ましたが、
店前通行量が1万人以下の場所でも
出店が出来る様になりました。

それは自らが店で働き、従業員を極力少なくして、
出店の投資額も抑えた店の成績が、
従来のフルサービスのカフェ型より
良いと云う結果が出たのです。
それはコーヒーが主体の為、原材料費率が低く、
お客様が商品を席まで運んで頂けるばかりでなく、
下げまでして頂ける為、フロアの人件費率が抑えられる為、
経営の効率が高いのです。

従来のカフェ、喫茶店型ならどうしても、
フードメニューの充実が必要です。
日替わりのランチメニューを考えるのは、
中々しんどい事なのです。
しかしこの二等地のセルフサービスカフェは、
コーヒーと一緒に食べるパンメニューや
焼菓子中心のデザートメニューで充分ですから、
一度運営をしてしまうと、こんな楽な店はありません。

コーヒーにこだわるなら一日300杯(人)
一人一人に一杯づつコーヒーを作っても
セルフサービス方式が出来ます。
それは始めに商品を決めてもらい、
キャッシングをすませ、
その後はコーヒーを抽てて
席に運んでさし上げれば良いからです。
この方式の導入なら一人だけでも店は運営出来ます。


『二等地のセルフカフェはこれからのカフェの主流となる』


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